介護業界が未経験の方に、是非始めに受けてもらいたい初任者研修。それは介護の入口となる資格で、介護の基本となる知識・技術を習得する事ができる研修だからです。
この資格は働きながらでも得る事ができます。今回は働きながらでも取得できるその根拠と、初任者研修受講のメリットについて見ていきましょう。
初任者研修 働きながら取得できる理由
およそ3分の1を通信課程で学習する
初任者研修はどのくらいの期間で修了できるか、まずはここから確認していきましょう。
カリキュラムは全部で130時間です。そのうちおよそ3分の1(40.5時間)を通信課程で学習することができます。
残りの90時間はスクールに通いながら学ぶというわけです。通信と通学併用の授業構成で日数は、15~16日に設定しているスクールが多く、130時間全てを通学する必要が無いため、比較的通いやすいカリキュラム構成になります。
スクールや選べるコースが豊富にある事
初任者研修は毎年多くの方が受験される資格です。そのためスクールは全国各地に設けられています。
この資格は最短14日間で取得可能ですが、スクール内のコースも幅広く、お仕事をされている方にはお勧めのコースが、土日コース、夜間コース、週一コース等があります。
また通常のスクールでは最短1か月コースが多いですが、3~4ヵ月コースもありますので、まずは職場の勤務を考慮してスクールに確認をすると良いでしょう。
合格率がほぼ100%
試験の合格点は100点満点で70点以上です。試験内容は各スクールで独自に作成された問題によって行われています。この試験は授業の内容をしっかり聞いて、ポイントを復習してさえおけば合格はほぼ間違いありません。
試験内容は選択式の問題が大半を占めています。この試験は内容の理解度をチェックするための試験で、ふるいにかけるような試験ではありません。万が一合格点に満たなかった際にも、再試験や追試があるスクールばかりですので安心して挑む事が出来るでしょう。
初任者研修受講3つのメリット
初任者研修受講のメリット1つ目は、資格手当で給与が上がる事です。2020年の厚労省が行った調査で資格なしの方と比較すると、初任者研修修了者の方は約2万5000円多くもらえていることが分かっています。
2つ目のメリットは仕事の幅が広がる事です。この資格を取得すると、訪問介護ができるようになります。この資格を持つ事で、入居者さんの身体に触れる仕事をこなすことが出来ます。
例えば、食事介助、排泄介助、移乗、入浴介助などの身体介護の部分です。訪問介護も転職先として検討できるため、さらに仕事の幅も広がるでしょう。
3つ目に介護福祉士実務者研修の科目が免除になり、今後のキャリアアップに繋がる事です。介護福祉士実務者研修は450時間のカリキュラムに、医療的ケアの演習試験が必要です。
そのため、初任者研修を取得していると、このカリキュラムのうち130時間分が免除となり、実質320時間プラス医療的ケアの演習で資格を取得する事が可能です。
実務者研修を修了後、3年以上の実務経験があれば国家資格である介護福祉士の試験を受験する事ができ、キャリアアップにも繋がるでしょう。
まとめ
初任者研修は介護の入口となる資格で、介護の基本を学ぶ事になります。研修は「通学プラス通信」スタイルが主流で、働きながらでも取得する事が可能です。
就職や転職に有利な点や、給料のアップ、また仕事の幅が広がるため多くの方にチャレンジしてもらいたいと思います。
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