介護未経験でも介護職員初任者研修は取得できる? 内容は難しい?

介護職員初任者研修は介護職において基本的な資格であり、介護福祉で働くなら必ず持っていた方が良い資格だと言われています。

介護未経験の方にとって介護職員初任者研修の修了は難しいのか、費用や期間、カリキュラムなどの詳しい解説を行っていきます。

介護職員初任者研修について

高齢者や障害者の生活サポートを行うには食事や入浴、着替えや移動など様々な場面で適切に対応する事が求められます。
「介護職員初任者研修」では介護における基本的な知識や介護技術を身につけます。介護職の最初の入り口となるための基本的な資格です。

介護職の最初の入口と書いたように、これから介護を学ぶ方が対象となっていますので、介護未経験の方が知識や技術を学ぶのにピッタリの内容となっています。

この研修を受講し取得する事で介護の基礎を学ぶ事ができます。そのために介護業界に入ろうとしている方には特に推奨されている資格です。仕事を選ぶにあたってもこの資格があれば幅が広がります。

介護職員初任者研修を取得するメリット

介護職員初任者研修を取得する上で大きなメリットは介護の基礎が身につく事です。仕事選びでも有利ですし、何より実践の場で未取得の場合と雲泥の差があります。

給与に資格手当がつく事も大きなメリットです。キャリアアップを目指す場合、基本的な資格でもありますので必須資格になります。

費用とカリキュラム時間

資格を取得するには学校によって違いますが、5万~10万ほどの受講費が必要です。130時間のカリキュラムを修了後、修了試験に合格すれば取得できます。

研修のカリキュラム

〇職場の理解

介護の職種やサービス、施設など全体的な職務内容について学びます。

〇介護における尊厳の保持、自立支援

介護に関して人の尊厳や権利、サービス利用者の自立支援など、研修の基本的な理念を学びます。

〇介護の基本

仕事での基本を学びます。介護職の専門性、職業倫理、他職との連携や事故、感染などを起こさないための対策などです。

〇介護、福祉サービスの理解と医療との連携

介護保険制度や障害者総合支援制度などの介護の制度や福祉サービス、医療、リハビリテーションについても学びます。

〇介護におけるコミュニケーション技術

サービス利用者や家族との信頼関係を築くための方法や、職員同士の情報連携など、コミュニケーションと考慮するポイントなどを学びます。

〇老化の理解

老人の加齢による身体や心の変化、病状や訴えなど日常生活へどう影響するかを学びます。

〇認知症の理解

認知症の症状、基礎知識や健康管理のやり方、心身の変化や生活の変化、それに対する必要なケアなどを学びます。

〇障害の理解

障害福祉の基本的な知識や、障害者の心理や行動の特徴、本人や家族への支援やケアなどを学びます。

〇こころとからだのしくみと生活支援技術

介護サービスを安全に行うための方法、介護技術の基本となる人体構造やその機能、現場で必要とされる車椅子、入浴、着脱、体位変換などの介助を実技演習しながら学びます。ロールプレイ実習を行いながら基本的な技術を学びます。

〇振り返り

これまでの研修を振り返りながら重要ポイントやそこで感じた疑問を改めて確認して、研修の理解を深めます。

研修の通学と通信学習について

通学と通信学習を組み合わせて学びます。通信学習ではテキストで学びレポートを提出して添削を受けながら知識をつけていきます。

通学では講義の他に車椅子介助や排泄介助などの様々な実技を学んでいきます。学校によりますが研修期間は1.5ヶ月~4ヶ月になります。

まとめ

高齢化社会と言われる昨今において介護の現場も急増しており、これからますます必須になる資格だと思われます。介護業界に興味がある方や働きたい方、キャリアアップを目指す方には是非取得して欲しい資格です。