介護認定調査員になるには、どの様な資格が必要か

介護認定調査員の仕事は、介護保険において要介護認定一次判定に必須な情報収集(聞き取り調査)を行います。
それを踏まえたうえで、意見書や調査票に記載することが任務となっています。介護認定調査員になるには、どのような資格が必要かを説明します。

介護認定調査員になるためには

介護認定調査員の役割は、要介護認定を決定するために必要な調査を行うのが仕事です。要介護認定の可否を見極めるほか、介護サービスを希望する利用者に対し、どの様な支援が必要なのか、を決定するのも仕事です。

要介護認定の判断を下すためには、幾つかの段階を踏みながら調査を行ないます。そのためには、利用者の方がどのような介護を必要とするのかの判定を下し、1次判定を通過するために必要な聞き取り調査を行なうことが、介護認定調査員の仕事です。

介護度判定を行うために必要な調査としては、1次判定と2次判定の2段階と分類されており、先ず1次判定が認定されるためには介護認定調査員が直接、介護サービス希望者(申請者)にお会いして、聞き取り調査を実施します。

申請する方と直接会う仕事である以上、常に細心の注意が必要になって来ます。接する際には言葉遣いや態度には十分な配慮が必要な仕事といえます。

申請者と面談を行い、審査に必要な情報を必要な限り詳細に調査し、介護認定審査会には内容を報告(伝達)し、調査票並びに意見書を作成する事が必要となるため、これはとても重要な役割といえるのではないでしょうか。

しかしながら、介護認定調査員が1次判定における全責任を負うことではありません。これらの判断は、実施した聞き取り調査に基づくデータ及び主治医の意見書等を基準に、コンピューターによって1次判定は行なわれ、公正的でかつ客観的な判断が求められます。

この時点では1次判定の段階までとなるため、その後の2次判定については、保険医療福祉の見識がある学識経験者によって、介護度の判断が下されます。

介護認定調査員の資格

必要条件の一つとしては、都道府県で行われる認定調査研修を修了するほか、要件については、ケアマネージャー(介護支援専門員)のキャリアを経験した方に限定しましたが、2020年4月の改正により大幅に緩和されました。

2020年以降は、自治体から委託されている指定事務受託法人に限り、5年以上介護現場での経験、過去1年以上認定調査経験のある方についても、勤務できる事になりました。

また、人材確保の為ケアマネージャー以外にも、新たに21種類の職種が追加され殆どが多くの医療従事者です。医師・薬剤師・看護師・栄養士・社会福祉士・精神保健福祉士・鍼灸師など21の資格です。

まとめ

多岐にわたる介護の仕事ゆえに職種が多く、この介護認定調査員もその介護の「入口」に相当する仕事とされています。
今後、少子高齢化社会において重要性と必要性が高まる職種となるでしょう。 高齢化社会は避けては通れない道です。

誰しもがやがて必要となる介護の世界にとって、介護認定調査員という選択も、今後の進路において有意義であるとされています。