介護福祉士の受験方法をよく確認しよう!

介護の仕事に従事している方なら、ぜひ目指したい資格が「介護福祉士」ではないでしょうか?しかし、介護福祉士は介護経験が長く豊富というだけでは、受験の資格を得ることはできません。
今回は、資格取得にあたりどのような要件を満たせば良いのか、どのような受験ルートがあるのか解説していきましょう。

介護福祉士とは?

介護福祉士は高齢者や障がい者に対して、その方の尊厳を守り身体介護や生活援助、日常生活での生きがいを持って生活できるように支援し、介護現場では介護職員への提案や介護技術の指導、利用者家族へ介護技術の相談支援などもおこないます。

介護福祉士の受験要件

①実務経験ルート
「介護職員基礎研修」と「喀痰吸引等研修」または「実務者研修の修了」と「喀痰吸引等修了」の両方を修了し介護などの業務に3年以上従事したもので、介護の知識や技術を活かして受験者する多くがこのルートです。

②養成校ルート
大学(厚生労働大臣指定)、短期大学、専門学校などの過程を修了することで受験資格が得られます。 福祉系大学、社会福祉士養成校、保育士養成校を卒業した場合は、1年間養成校に通うことで受験資格を得ることができます。その場合、一部科目が免除されます。

③福祉系高校ルート
介護福祉士の受験資格を得るためのルートですが、制度が変わり3パターンがあります。実技試験が免除されこともありますので、年度別の改正を確認して受験資格を確認するといいでしょう。

④経済連携協定EPAルート
日本とインドネシア、フィリピン、ベトナムとの間に交わされた「経済連携協定」にもとづいて、介護福祉士候補生を受け入れ施設に勤めながら介護福祉士資格をとってもらう目的でおこなわれています。

受験までの手順

〇受験の手引き(500円)のとりよせ 
6月1日より
〇受験願書の受付 
8月10日より
〇筆記試験 
令和3年1月下旬
〇実技試験 
令和3年3月初旬
〇合格発表 
令和3年3月下旬

筆記試験 / 実技試験

【筆記試験】
マークシート式
・午前の部
・午後の部
・合格基準 
100点満点中の約60%で科目ごとに平均的を満たしていることが合格基準となっています。

【実技試験】
・試験時間 ひとり約5分
・合格基準 課題の総得点の60%程度です。
なお、課題の難易度により合格点基準が変動することがあります。

筆記試験の科目

筆記試験科目(11科目)の内容は下記の分野から出題されます。
①人間の尊厳と自立
②人間関係とコミュニケーション
③社会の理解
④介護の基本
⑤コミュニケーション技術
⑥生活支援技術
⑦介護過程
⑧発達と老化の理解
⑨認知症の理解
⑩障害の理解
⑪こころと体のしくみ
⑫医療的ケア 計125問

まとめ

この記事を読んでいる方の多くが、介護福祉士の国家試験に向けて受験勉強をされているかもしれませんね。
余裕を持った早めの受験対策と受験の手順をよく確認して、介護福祉士の受験に備えましょう。