介護福祉士ができる「サービス提供責任者」の仕事を解説

訪問介護事業所(ヘルパーステーション)で必要となる「サービス提供責任者」ですが、介護福祉士の資格を取得しているとこのサービス提供責任者に就くことができます。

○サービス提供責任者の配置基準
サービス提供責任者は指定(予防)訪問介護事業所ごとに利用者の数が40人又はその端数が1人増すごとに1人以上のサービス提供責任者を配置しなければなりません。(平成27年度改正より、一定の要件を満たせば40人→50人となります。)
なお、サービス提供責任者となれる資格条件は以下の通りです。
・介護福祉士
・実務者研修修了者
・介護職員基礎研修課程修了者(現在は廃止)
・ホームヘルパー1級課程修了者(現在は廃止)
・実務経験3年以上の介護職員初任者研修修了者
・ホームヘルパー2級課程修了者(現在は廃止)

※実務経験3年以上の介護職員初任者研修修了者又はホームヘルパー2級課程修了者が責任者となった場合は報酬の減算対象となります。

○サービス提供責任者の主な仕事
サービス提供責任者は専ら訪問介護業務に従事する者で、基本的には常勤職員がほとんどです。通常の訪問介護業務はもちろんのこと、利用者様の状況をケアマネジャーや他職種と連携してアセスメントを行い、訪問介護計画書を作成します。
ほとんどの訪問介護事業所において訪問業務の中心となるのが登録ヘルパーや非常勤のヘルパーです。サービス提供責任者はヘルパー全体のリーダー役としてサービスの質の向上や困難事例の検討なども行います。
サービス提供責任者は訪問業務と計画書作成などのデスクワーク、会議・打ち合わせへの参加が主な業務です。トラブル時や他のヘルパーが急遽休むことになった際にはサービス提供責任者が代わりに訪問するというケースも多いため、利用者全体の情報を把握しておく必要があります。

○介護福祉士であればサービス提供責任者を目指そう!
介護福祉士が活躍する職場は入居施設、デイサービス、訪問介護などさまざまですが、訪問介護で働くのであればサービス提供責任者を目指してみましょう。
その理由はなんといっても給与が高めであるということ。残業時間はやや多い傾向にありますが、夜勤はありません。
そして、サービス提供責任者としての求人は非常に多い傾向にあります。どの訪問介護事業所もサービス提供責任者を配置する必要があるため、経験のある介護福祉士は優先して採用されるでしょう。
「現場での実務もやりたいけど、利用者様のマネジメントもやりたい!」という方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。