床ずれ(褥瘡)は皮膚の薄い骨が突起している部位に持続的に圧力がかかることで、血流が悪くなっていき傷になります。
悪化していく深達度によって状況は異なります。深くなればなるほど酷くなり治癒も遅くなります。今回は、床ずれを治す為にどのような方法があるのかを調べていきます。
初期の床ずれ
初期の床ずれは発赤から始まります。赤みを見つけたら床ずれなのかを調べましょう。はじめにすることは、指押し圧診法などをすることです。
その箇所を3秒間押して離した時に、赤みが白くなるのかまたは、持続して赤みがあるのか調べます。仮に、白くなるのであれば床ずれではありません。
ですが、発赤が持続しているのであれば床ずれの症状が発生しています。
発赤(床ずれ)と判断したら?
床ずれと確認できたら最初にすることは、傷にはなっていないか、仮に傷があった場合は、経過が悪くなっていたら除圧を行います。
除圧の対処法は、発赤の部位に圧力をかけることを避けましょう。発赤の症状以外の部分の対処法は、体位変換を定期的に2時間から4時間の間で行います。
ベッドから車椅子や車など移乗の際に擦らないように、現代はガーゼよりもドレッシング材などを使用します。
また、ガーゼによっては外用薬入りと無しがあるので、症状に応じてご利用ください。
発赤から傷になってしまったら?
人間の身体には表皮から「真皮、脂肪、筋肉、骨」となっています。発赤の場合は表皮にできます。発赤から傷になる状態は、真皮以下となります。
この場合は、治し方によっては早期の段階で治癒する必要があります。
傷を確認したら?
傷を確認したら、表皮から真皮までの確認方法としては、体位変換などで傷の箇所を緩和しドレッシング材を外用薬入りに変えて処置していきます。
新しいドレッシング材に交換する時の注意点は、1週間程度、貼り付けて圧迫している個所に新しいドレッシング材を貼り付けないようにしましょう。そうすれば、治癒する期間が長引かなくなります。
床ずれ(傷)が大きくなる
傷が脂肪にまで及んでいたら、深さもあり治癒にも時間がかかります。この段階になると、気を抜くと穴の横にポケット(穴)などの可能性があり、処置を丁寧に行っていかなければなりません。
大きな床ずれを治すには?
自身でできることは、圧迫を避けることと外用薬入りドレッシング材などです。これらの対処法をしたからといって、病院の通院が不要というわけではありません。
しっかりと、担当医師などに相談し正しい処置の仕方が必要になります。なぜなら、状態によっては自身の床ずれが見えない箇所が「壊死組織」などしている可能性があります。
まとめ
脂肪から悪化して「いき骨」となると確実に入院状態になります。そうすると、自身の処置ができなくなります。
間違えると、感染症などにもなることがあり、点滴と抗生物質などを繰り返し投与していく可能性があります。
そうならない為にも、日頃から身体に気を使った栄養ある食べ物をとるように心がけましょう。その他に、体位変換などでしっかり除圧をすることも大切です。
また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。