身体に初期の褥瘡ができ発赤から悪化してしまい水疱ができてしまった場合、やぶれてしまえばそこから傷になりさらに酷くなってしまいます。
丁寧に身体をケアしていても、なんらかの症状で水疱になっていく状態は数多くあります。今回は、水疱になった状態でどのような対策などを、すれば良いのかを調べていきたいと思います。
褥瘡ができるわけ
簡単に説明すれば座位(椅子)やベッドなど硬い部分に長時間皮膚が当たり、体を動かさなければその箇所が圧迫され、血流がしだいに悪くなります。
この状態が継続的に続いてしまうと、皮膚が変色し悪くなって発赤という褥瘡になっていきます。
それ以外にも栄養状態が悪い、皮膚が弱い、排泄物や汗などにより皮膚のふやけ、抗がん剤やステロイドの薬の副作用等、何かしらの疾患持ち(糖尿病やうっ血性心不全)などに症状が現れる傾向が多くあります。
発赤からの水疱
初期の段階の赤み(発赤)から酷くなっていくと水疱になっていきます。この状態の浅い褥瘡の治療には、創の保護と適度な湿潤環境の保持の2つがあります。
発赤から表皮と真皮の境界部などに浸出液が貯留した状態が水疱となります。
処置に関しては外用薬などよりも、ドレッシング材を用いてなるべくやぶらないようにすることが重要になります。
ドレッシング材の交換などは1週間ぐらいを考え、取り換えの時に水疱がやぶれてしまった場合は穿刺して、緊満してしまった内容物を排出してしまう方が治癒が早期に行えます。
水疱がやぶれた場合
脆弱になった表皮や真皮の一部が、損傷を受け剥がれて浸出液がでた潰瘍化した状態が、びらんと言います。水疱と同じで浅い損傷のびらんには、外用薬で処置をするよりもドレッシング材の使用が効果的です。
水疱がさらにひどくなり、皮膚や深部組織において壊死などをおこすと、皮膚の色は黒く変色することがあります。
この壊死をおこした組織を取り除いたあとに、深い潰瘍(かいよう)ができている場合には、褥瘡の深達度は皮下組織、筋肉、骨まで露出するような深い傷になっているかもしれません。
まとめ
褥瘡は傷になり深達度が深ければ目で見えにくく、それによって処置が上手く行えず気が付けば自身で手に負えない傷になっていて、入院しなければいけなくなる可能性などもでてきます。
そうならないためにも、浅い褥瘡の内にしっかりケアを行い治癒していくのが、最善な方法となります。担当医や医師がいる場合は、早めに相談することが望ましいです。
また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。