社会福祉士は、病気・ケガなどの理由で生活に困っている人や、高齢者・障がい者・児童発達障がい者等を対象に相談援助を行う仕事です。
今回は、社会福祉士にとって大切なことについて考察していきましょう。
■社会福祉士の活躍する職場とは?
社会福祉士の働く場所は、各市町村の役所・保健所・保健センター・社会福祉協議会・地域包括支援センター・高齢者施設・障がい者施設・児童養護施設・福祉事務所(ケアワーカ)・病院(医療ソーシャルワーカー)・学校(スクールソーシャルワーカー)と幅広く、活躍されています。
■社会福祉士にとって重要なこと
①傾聴とコミュニケーション能力
社会福祉士の仕事は、困っている人の話を聞くことから始まります。初回面談(インテーク)では、相手の話の内容をしっかり聞いて相手が今、「何に困っているのか」「どの様な問題を抱えているのか」を傾聴して把握することが大切です。
また、面談をする上で相手の課題が分かったら、解決方法を、相手に伝えたり、または必要な時には関係する機関との連携をとるためのコミュニケーション能力も大切となってきます。
②相手の気持ちになって寄り添う
社会福祉士は、困っている方、一人ひとりと向き合いながら相談を聞きます。そこで大切なことは、相手が抱えている問題や悩みごとを一緒に共有して、解決していく方法を考えて、相談援助に繋げていくことです。
③社会福祉の専門性を活かす
相談援助をするうえで、社会福祉士が持っている幅広い専門知識を最大限に活用して、援助を行うことが必要になってきます。
例えば、相談者との面談においてアプローチの方法や社会制度、法律などの知識や、関係する機関と連携をとるためには、各専門職との意見交換や交流などが重要となってきます。
■社会福祉士の大事な心構えとは?
相談を聞いたうえで、その主訴は何なのかをしっかりと把握して、各機関(病院・介護施設・障がい施設・児童施設・保健所等)と連携をとりながら、相談援助に繋げることが社会福祉士の主な役割です。
また、相談の内容などは時には家族にも知られたくないこともあります。プライバシーには十分配慮すると共に、相談者の個人情報や人権を守ることも重要なことです。
■まとめ
現在の日本は、少子高齢化が進行している現状です。高齢者や障がいを持つ方、生活に困っている人や悩みを抱えた方が、地域の中で自分らしく生きていけるようにサポートしていく大切なお仕事をするのが社会福祉士です。