褥瘡の発熱が発生した場合、傷がかなり進行しているのではないでしょうか? 酷くなればポケット(穴)に膿がたまり、緊急入院になるかもしれない可能性があります。今回は、どういった状況から発熱になり、その対処法はどうすればいいか考察していきたいと思います。
■褥瘡で発熱がでるまでの経過
縟瘡で熱が出るまでは重症度の程度にもよります。人間の体は、表皮、真皮、脂肪、筋肉、骨、の順番でできており、その傷の到達具合にもよります。発熱とまではいきませんが、最初の褥瘡の傷は表皮からの発赤から始まります。
◎表皮
この状態ではまだ傷は浅く、発熱はでません。またしっかり除圧や処置を行えば、完治する可能性もでてきます。
◎真皮
真皮までいくと傷が目立ってきます。こちらも発熱まではいきませんが、処置など丁寧なケアなどを行わないと完治まで時間もかかり、さらに酷い傷になります。
◎脂肪
脂肪まで到達すると、かなり専門的な処置が必要になります。1人の力では、処置が対応しきれない状態になっているのではないでしょうか。ここからは発熱なども出てきます。発熱の主な原因は、傷にたまる膿と、壊死している部分が出てきている事による炎症反応であると捉えましょう。発熱は危険な状態にあるという身体からのシグナルなのです
◎筋肉
完全に褥瘡がひどい状態です。表皮からは小さい傷でも中ではポケット(穴)ができており、そこに膿がたまり発熱します。壊死している部分を取り除きながら穴を広げ、膿をとりのぞく処置を行わいといけません。この状態になったら完全に病院のお世話にならないといけません。担当医の判断となりますが、通院で様子をみるか入院するかを検討するレベルになります。一般的にこのレベルの褥瘡だと入院の可能性は大いにあります。
◎骨
骨までいくと完全に入院している状態です。医師の正しい判断の基、しっかり対処しなければいけません。感染症になっていることもあり、この状態は,点滴や抗生物質なども投与されている可能性があります。このため発熱の症状自体はかなり低くなっているのではないでしょうか。ただしこのレベル達している場合、手術の可能性は大いにあります。
■発熱対処法
基本的に褥瘡がかなり酷い状態にならなければ、症状として発熱は出てきません。ということは、褥瘡と確認されたら発熱の症状が出てくる前に、日頃からの体のケアを徹底することが大切です。栄養管理、体位変換など、しっかり行わなければいけません。簡単に考えてしまうと、小さい傷から命を落とすことにも繋がります。発赤や傷をみつけたら、早期に医師に相談し、処置の仕方や処方箋などを処方してもらうのが得策です。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。