褥瘡は酷くなれば入院レベルになり、さらに進んで感染症になることもある死に近い病気なのです。そこで褥瘡を回避するために、どんな対策をし、リスクを低減すればいいのか考察していきたいと思います。
■移乗や圧を常に意識する
とにかく日頃から何かに移乗したり、就寝時のベッドの体位変換など、日頃から気にすることが大切です。褥瘡になる人は様々で、寝たきりのお年寄りや何かしらの事故で脊髄損傷になった方など、神経が正常なお年寄りでも褥瘡になり、神経がない障がい者の方も簡単に発生してしまうのです。
寝たきりの方に限った問題ではないので、自分で車やベッドなど移乗する場合にも、硬いところにぶつける事や移乗で擦れていないかなど、しっかり確認することが大切です。寝る時には、とにかく圧がどの部分に多くかかるかを観察することが望ましいです。その圧を取り除くために、2時間~3時間のサイクルで体位変換することが大切です。
■体を清潔に保つ!
体を清潔にすることを心掛けることが望ましいです。障がいの方やお年寄りなど、紙おむつや自己導尿など、その人がなれている様々な方法がありますが、尿漏れなどをそのままにしておくと、皮膚が爛れて褥瘡になる場合もあります。紙おむつを付けている場合は被れる場合もあるので、とにかく毎日交換し清潔にすることが大切です。
■寝具や道具で工夫する!
車椅子や車のシート、ベッドなどには、とにかくクッションや柔らかい物を使用することが望ましいです。車椅子なら背中などにクッションを挟んだり、大転子側に薄い敷物やクッションをするのも、大分体を助けます。ベッドならクッションを背中に入れたり、くるぶし側などに、クッションを挟むのも、すごく良い方法です。ベッドならAIRマット。クッションならロホマットなどのように、褥瘡に良い専門具などもあります。
■まとめ
褥瘡になれば、簡単に治ればいいのですが、酷くなると入院しないといけないレベルになり、点滴や抗生物質などを何か月も使用し、手術を余儀なくされる場合もある、ほんとに大変な病気です。そうならない為にも、日頃からのケア(圧を取り除く・体を清潔に保つ・工夫する)ことが大変重要なのです。
浅い傷で褥瘡か迷ったら、担当医師の判断も仰ぐことが最も望ましいです。判断を仰げはもしかすると早期の治療で解決できるかもしれません。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。