社会福祉士(ソーシャルワーカー)とは、専門の福祉業務全般を行う「名称独占資格」の国家資格なのですが、どのように資格を取得すればいいのかよくわからない人も多くいるのではないでしょうか。
よって、今回は社会福祉士になるにはどのようなステップがあるのかまとめましたので一緒にみていきましょう。
■どうやって社会福祉士になるの?受験資格ってなに?
社会福祉士になるためには、まず「受験資格を得る」ことが必要で、その後「試験に合格」し、「資格登録をする」というステップを踏むことが必要です。
この受験資格を得るためには、主に12通りの道があり、例え高卒であっても実務経験(相談実務経験4年以上)を積み、養成講座を受講して受験することができます。
また、若い人だけが受験する国家資格ではなく30~40代、またそれ以上の方もチャレンジし合格を目指すことができます。
社会福祉士になるためには、このようにさまざまな道があるのですが「国家資格に合格」することがどのルートにも必要で共通していえることですので、下記のそれぞれのルートを参考にするといいでしょう。
・福祉系大学など4年(指定科目を履修)→社会福祉士国家資格合格
・福祉系短大など3年(指定科目を履修し、相談援助実務1年)→社会福祉士国家資格合格
・福祉系など2年(指定科目を履修し、相談援助実務2年)→社会福祉士国家資格合格
上記のように、福祉系大学で尚且つ「指定科目を履修していない(基礎科目を履修)」場合であれば、短期養成施設(6ヵ月)の後に社会福祉士の国家資格合格の道が得られます。また社会人の方が社会福祉士を目指す場合には、一般養成施設(1年を目安)を卒業することで社会福祉士の国家資格の受験資格が得られますので、自分がどのルートであるのかキチンと把握することが必要です。
■社会福祉士が活躍できる場とは?
福祉全般が活躍の場であるのが社会福祉士なのですが、社会福祉施設が就労場所として一番多く、その次に多いのが医療機関で「医療ソーシャルワーカー」として勤務することになります。
社会福祉士は、主に患者やその家族がかかえている問題を解決にするためのサポートをしたり、病院・医師との調整役を担っています。
また、高齢化の問題や児童虐待などの問題、このように社会福祉士が関わることの多くは、さまざまな社会問題と関わっており今後ますますニーズが高まるといえます。
とくに、加齢により判断力の欠如の問題があれば、財産管理をサポートする「第三者後見人」として弁護士や司法書士とともに候補者の名簿に登録されます。
高齢者にとってかかすことのできない病院(医療サービス)や介護施設は、社会福祉士が調整役として知識や経験をさまざまな機関との連携することによって成り立っているといえるのではないでしょうか。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?このように社会福祉士はこれからの高齢化社会には必要不可欠な人材であり、活躍する場も多くあります。
また、社会福祉士は合格率が低く難関な国家資格といわれていますが、社会人になってから社会福祉士の受験資格を得るためにチャレンジする人も少なくありませんし、うまく勉強方法を考えて自分がどのルートから社会福祉士を目指していくのかシミレーションしていくことが第一歩、重要といえるのではないでしょうか。