社会福祉士の国家試験で抑えるべきポイントとは?

社会福祉士の国家試験は例年1月下旬~2月上旬に年1回実施されます。合格率は概ね25~30%で推移しています。受験者には社会人も含まれるため超難関とは言い難いですが、しっかりと勉強をしなければ合格することが出来ない試験であるということは間違いないでしょう。

社会福祉士国家試験は問題数が多い

国家試験の出題範囲は全部で19科目あり、非常に範囲が広く、問題数も午前・午後合わせて150問あります。
試験時間も午前2時間15分、午後1時間45分という長時間の試験ですが、問題数が多いため1問当りの解答時間は平均で約1分30秒とスピーディな判断が求められます。

序盤のわからない問題に時間を使いすぎると、後半の点を稼げる問題を落としてしまう可能性があります。国家試験を受ける前に4~5回は模擬試験を受けて時間配分の感覚を得ておきましょう。
なお、出題形式は基本的には5肢1択のマークシート形式。第25回国家試験から5肢2択形式の問題が出題されており、確実に正答を選ぶことができる知識が必要です。

相談援助の理論と方法は重点的に学習しよう

午後の科目である「相談援助の理論と方法」で点数を稼いでおくことが合格のポイントです。この科目は21問と出題数が最も多い科目となります。
事例問題も多いですが、「様々な実践モデルとアプローチ」は暗記しないとわからない箇所があり、例年この個別援助技術関連の問題が多い傾向にあるので必ず抑えておきましょう。

「点」で覚えるのではなく、「線」で覚えるように心掛ける

科目別に出題されやすい問題の傾向を抑えて学習していく事はとても有効な手段です。
ただし重要語句だけ暗記していても、その前後の繋がりが理解できていなければ事例や応用問題に対処できません。実際に科目をまたいで出題される問題も多くあります。
例えば介護保険制度に関しては午後の専門科目からの出題ですが、関連する問題が午前の共通科目などに出題される事もよくあるため、各科目を横断的に理解できるように心掛けて学習をしていきましょう。

「過去問」の繰り返し学習が基本

社会福祉士の国家試験だけでなく、試験勉強の基本はとにかく過去問を解くことが基本です。テキストを読んである程度の横断的な知識がついてきたら過去問を解いて、間違えた箇所と、その関連する事柄を学習するという流れを繰り返します。
この過去問を通した一連の学習をどれだけ行ったのか、という事が合否を占う別れ道となります。最近ではスマホのアプリでも過去問を解くことが出来るため、スキマ時間を利用して学習をしてみてはどうでしょうか。