近年におけるレクリエーション介護士の必要性とは?

高齢者を取り巻く状況の変化や初任者研修制度などの介護職員を養成するシステムの構築が進んだ現在において、介護福祉士をはじめとする介護職員の数は格段に増加しています。
介護福祉士の登録者数をみてみると、平成18年の介護福祉士登録者数は547,711人でしたが、平成28年には1,494,460人と2倍以上増加しています。(厚生労働省データより)
人材は増加していますが、介護福祉士をはじめとする介護職員の求人募集はどの地域をみても「募集がない」という状況はあまりないでしょう。

■今後は質の高い介護福祉士しか採用されない時代へ

その一方で、質の高い介護福祉士がいない、または育たないという悩みを抱える介護事業所も少なくないようです。
現状ではどの介護事業所も人材が足りないため、面接を受ければほぼ採用されることが多く、その結果、長続きせずに採用から1カ月も経たないうちに離職したり、最悪の場合ではその介護事業所全体の質を落としかねません。
このような理由から、今後は面接を受ければすぐに採用されることはなく、成長する見込みがあるのか、即戦力となるスキルをもっているのかなどを判断して採用されるようになり、介護福祉士全体のスキルが底上げされると共に介護福祉士であってもスキルがなければ仕事がないという時代へ突入するでしょう。

■今後は「介護福祉士+α」が求められる

介護職員のキャリアパスが確立されつつある現在においては介護福祉士の資格を取得しているのが当たり前という流れになるでしょう。
そこで求められるのは介護福祉士という資格をもっており、さらにどのような分野や仕事の専門性が高いのかという「+α」が重要になってきます。
例えば、以下のような専門性が求められます。
・起立介助や歩行介助などにおいての身体介助に強みがあり、後輩を指導することができる。
・介護スタッフのリーダーとして現場の動きを指示したりといった取りまとめを行うことができる。
・介護報酬や人員配置などの規則に精通しており、事業所の運営管理を行うことができる

■レクリエーション介護士は「+α」に最適な資格

レクリエーション介護士という資格をご存知でしょうか?レクリエーション介護士とは、日本アクティブコミュニティ協会が認定している資格のひとつで、利用者様に合わせて適切な目標設定と計画、レクリエーションを実行できる人材を育成するための資格制度です。
設立されてまだ歴史が浅い資格ではありますが、介護現場ではレクリエーションの知識のある人材がとても少ないのが現状です。
特にレクリエーションを行う頻度が高いデイサービスでは必要性が高く、転職時には優先して採用されるでしょう。