一般的な介護支援事業者に勤めるケアマネジャーはおもに書類業務・アセスメント(担当者会議)・相談業務(訪問)などを1カ月内のサイクルで行っていきます。
今回はケアマネジャーが具体的にどのような業務を1カ月の間に行っているのかを解説していきます。
○1カ月でみるケアマネジャーの仕事
●上旬【1日~10日頃】
月の上旬は先月分のサービスを取りまとめる仕事が中心となります。
各サービス事業所(訪問介護、デイサービス、福祉用具、訪問看護など)から先月利分の実績が記載された「サービス提供票」が送られてくるため、予定と実績が一致しているのか確認を行います。
何らかの都合などで予定していたサービスの提供が中止、時間変更などがあった場合には事業所や利用者に確認の連絡を入れることもあります。
サービス利用票が完成したら、内容を転記して給付管理票を作成していきます。
事務員が在籍している事業所では給付管理票を事務員が作成することもあります。
この給付管理票と居宅介護給付費請求書を併せて国民健康保険団体連合会(国保連)へ送付します。
これらの書類は毎月10日までに提出しなければなりませんが、余裕をもって8日には送付します。
●中旬(10日~20日頃)
上旬の書類業務が一段落すると利用者様の在宅訪問を行います。
要介護の方は最低でも月に1回モニタリングを行い、3カ月に1回は短期目標の見直しを行わなければなりません。
在宅訪問で利用者様やご家族と面談でプランの変更が必要かどうかをアセスメントしていきます。
プランの変更があったり、介護区分の更新があった場合には各サービス事業所の担当者を集めて担当者会議が行われます。
基本的にはケアマネジャーが会議の日程調整をします。
●下旬【20日~30日】
月の下旬では書類業務が多くなります。
当月の請求に向けてサービス利用票とサービス提供票を各事業所へ送付します。
また、ケアプランは期限(目標設定)を月末に設定していることが多いため、更新分のケアプランを作成して各事業所へ送付します。
○その他の業務
ケアマネジャー業務の基本的な流れは以上なりますが、イレギュラーな業務が入ってくる事もよくあります。
特に最近多くなっているのが、病院を退院して自宅へ帰る際に行われる「退院前カンファレンス」への参加です。
介護・医療報酬の改定により医療機関から在宅復帰をする場合においての報酬が強化されたことにより退院前カンファレンスが多く行われるようになりました。
退院の日時は直前まで分からないことが多く、書類業務は忙しい時期であってもカンファレンスに参加することがあります。