縟瘡と血行は、かなり重要な関係を持っています。血行が良ければ皮膚は丈夫になることから、基本的には運動が最も効果的な血行促進につながるのです。ですが、寝たきりの状態なら、運動を制限され血液を全身に送れません。今回は、縟瘡ケアの血行促進の方法などを、考察していきます。
■血行とは?
人の体内を血液が循環すること。それが血行になります。本来、人が食べ物を食べ栄養を体の隅々まで送り、様々な部位にその栄養が行き渡るとともに、要らない老廃物を輩出しているのが健康な方の生活で、血行のよい状態となります。
■血行を促進するための全身洗浄
全身を洗浄するということは、皮膚を清潔にするだけではなく血行促進に好適です。洗浄しながら、関節など持ち上げ動かす(体位を変える)と、運動と近い動作を得られ血行を良くすることができます。
■血行をよくするマッサージ
血行が悪くなり、冷えなどが起こる部位への温めるマッサージは、血流を促す効果があります。一番良いのは入浴することです。全身を温めることが出きるので、皮膚を清潔に保ちつつ血行が促進されます。
■血行を改善するには
睡眠や栄養バランスなど、血行を良くする為に規則正しい生活を送ることが、最善の対処方法になります。生活習慣を規則正しくすることで、血行の流れもよくなるのです。例えば、
・体などをひやさない血流を促す栄養を積極的に取り入れる。
・水分を定期的にとる。
・軽度の運動を取り入れる。
・マッサージをする。
・ストレス解消を行う。
といったことを生活習慣に取り入れることで、かなりの血行改善が期待できます。介護などの介助が必要なお年寄りや障がい者の方は、介護者や家族の方が改善できるように取り組んでいくことが必要不可欠といえます。
■意外な血行促進ふくらはぎ
体が冷え切ると摩擦して刺激し血行が良くなりますが、これは一時的なものとなります。手と足と指などは、刺激をしてもぶり返しも早いのです。全身の血行を良くするためには第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎを刺激しましょう。足の指先や足首、太ももの下半身の血流が良くなり、冷えやむくみが解消できます。
寝た姿勢で足の下などにクッションを置くことで、足の下にいた血流が心臓に戻り、冷えの解消に繋がりますし、栄養などを届けることができるので、不調を起こしづらい健康な体を手に入れることができます。
■まとめ
基本は日々の生活習慣を見返すことです。長い間、足を下げているなら、途中足を上げる動作を行ったり、血流に良い栄養バランスがとれた食事をし、適当に体を動かすことで、血流が良くなり様々な体に良い効果が得られます。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。