こちらのページをご覧の方は、床ずれ(褥瘡)に関する予防・ケアをお考えのことでしょう。床ずれを予防するため、新たな床ずれをつくらないためにも、できやすい部位を確認しましょう。では、どこを見ていけばいいのか以下にまとめてみました。
■床ずれができやすい部位(好発部位)
床ずれのできやすい部位(好発部位)は、骨が突き出た部位が多いです。骨の突き出ている部位は、その部位に集中して圧力がかかることや、皮下組織や筋肉が少ないことが原因となっているからです。
また、オムツなどによる皮膚のムレ、排尿・排便などでの皮膚の湿った状態、血行障害などからでも床ずれはできてしまいます。では、具体的にはどの部位ができやすいのでしょうか。できやすい部位を日ごろから観察して予防につなげましょう。
■仰向けに寝ている状態
◎頭部の後ろ
◎背骨の突き出た部分(胸椎や腰椎)
◎背中の両側の肩の突き出た部分(肩甲骨)
◎お尻の中央の骨が突き出た部分
◎かかとの部分で外側
◎肋骨のカーブ
◎肘
■横に寝ているときの状態
◎骨盤上部の突き出た部分
◎太股の骨と股関節の部分
◎下側になっている肩の突き出た部分
◎下側になっている膝の側面
◎下側になっている外側のくるぶし
◎内側のくるぶし
◎下側になっている肘の外側
◎下側になっている耳の部分
■うつぶせの状態
◎下側になっている耳
◎女性の場合は乳房
◎男性の場合は性器
◎膝
◎つまさき
■座っているときの状態
◎お尻の骨
◎脊柱の最下部
◎車椅子のひじ掛けの台に乗せている肘
■その他で床ずれが発症する場合
◎布団の重さ
◎オムツの圧迫による
◎酸素チューブなどによる圧迫
■床ずれを予防には観察を
床ずれの予防には、体の表面に加わる圧力を分散させるケアがあります。体の一部分に集中して加わる圧力が分散されないと、その部分に床ずれができてしまいます。できるだけ、骨が出ている部分に加わる圧力を小さくして、負荷がかかる時間を短くしましょう。
おむつ替えや、入浴のとき、皮膚の赤みを発見したら、また体勢をかえた時に30分見て、赤みが消えてなければ床ずれの可能性もあります。その場合は、看護師や医師に相談しましょう。
■まとめ
いかがでしょうか。床ずれは観察することで、予防にもつながります。また、できてしまった床ずれは、体の向きをかえたり、体圧を分散する用具やマットレスなどをしようしてケアをすることが重要となってきます。
褥瘡予防・治療には、ベッドに寝たままマットを通して血行促進ができる、血行促進ケアリラフィールの併用もご検討ください。