寝たきりになった時のケア

もし寝たきりになったら高齢者の家族が寝たきりになった場合には、自宅で介護するのか、それとも施設に入所するのかといった二つの選択を考えることでしょう。自宅で介護をするということは、介護する側にとっては大変な負担がかかることになりますが、施設に入所させたいと思っても現状として、どこの施設も順番待ち状態で直ぐに入所することが困難な状況です。そこで在宅で介護するためにどのような介護サービスが利用でき、自宅では、どのようなケアをすればいいか分かりやすく説明していきたいと思います。

■寝たきりになる原因とは

寝たきりになる原因とは、転倒による骨折・衰弱・認知症・老年症候群がその要因となっています。中でも高齢者にとって、転倒骨折が一番の原因であり、大腿骨頸部骨折(股関節)を引き起こすことで歩行困難になり、寝たきりの状態となるケース多くみられます。

■寝たきりのケアで大事なこと

◎体位変換(褥瘡予防)
寝たきりになると、自力で体の向きを変えることができないことが多く、定期的に体の向きを変えていくことで褥瘡予防となりますので、とても重要となってきます。

◎水分・栄養・投薬管理
力での摂取が可能なら定時的に水分、食事、投薬を促して介助しましょう。水分・食事介助は、咀嚼(食物を噛むこと)嚥下(食物を飲むこと)状態が悪いと誤嚥性肺炎の原因予にもなることがありますので、よく注意観察しながらの経口摂取を心がけましょう。

◎排泄介助(オムツ交換)
長時間オムツをした状態ですと、誰でも蒸れて不快感を感じるものです。定時間のオムツ交換をすることで、清潔保持や感染予防にも繋がります。

■在宅で無理なら介護サービスも利用しよう

上記で述べたことを身体介護といいますが、介護が重度化してきた時は、訪問介護サービスも必要となってきます。

また、医療的ケア。例えば、経管栄養(胃ろう、経鼻)等からの栄養摂取や淡吸引が必要となった時などは、医師や看護師から指導を受けて自宅でも行うことは可能ですが、訪問看護などの介護サービスを定期的に利用することも検討されてはいかがでしょうか。

■まとめ

高齢者の家族が寝たきりになっても、在宅で利用できる介護サービスもいろいろありますので「今、どのようなことで困っているのか」、「どのようなケアが必要なのか」をケアマネとよく相談することで、今の身心の状態に合ったサービスを利用することができ、介護者の負担も軽減されると思います。

介護は長期戦となることが多々あり、たまには、日々続く介護から息抜きをすることも大切です。自分一人で抱え込まずに在宅サービスを利用することで、時には介護疲れから開放されて安心して良いケアが出来るのではないでしょうか。

寝たきり介護での褥瘡予防・治療には、ベッドに寝たままマットを通して血行促進ができる、血行促進ケアリラフィールの併用も併せてご検討ください。