言語聴覚士の養成校や大学を卒業して就職した新卒者にとって、初任給は嬉しいものですが、実際に受け取れる給料や手取り額は気になるものですよね。
そこで今回は言語聴覚士の給料や手取り額、年収などについて解説していきましょう。
■言語聴覚士とは?
人間にとって「話す」「聞く」「食べる」「飲み込む」ことは、日常生活においてとても大事なことです。ケガや脳血管症障がいなどにより失語症や言語障がい・聴覚障がいなど、また、高齢に伴い摂食・嚥下障がいや、先天性の言葉の発達に遅れがある児童などのリハビリを専門とした職種です。
■平均的な給料と年収から給与の手取りを知る
言語聴覚士として実務経験が長い方が給料や年収も高くなってくる他、30代以上になると主任などの役職手当などが付いてきますので、働く場所によって給料は違ってきます。その人の経験や能力に応じて諸手当などが加算されて、それが給料に反映してきます。
尚、ここでは基本的に給与から税金や各種保健・保証費をおおまかに約5万円と設定し、手取りを算出しています。
◎20代の平均
・月額給料=20万円
・ボーナス=80万円
・平均年収=320万円
・月額手取り=約15万円
◎30代の平均
・月額給料=25万円
・ボーナス=100万円
・平均年収=405万円
・月額手取り=約20万円
◎40代の平均
・月額給料=32万円
・ボーナス=128万円
・平均年収=510万円
・月額手取り=約27万円
◎50代の平均
・月額給料=34万円
・ボーナス=136万円
・平均年収=543万円
・月額手取り=約29万円
尚、交通費や諸手当が付く場合もあるため、その場合は手取り額も参考値より高額になることがあります。
■働く場所で給料が変わってくる
・病院などの医療機関では平均給料は約25万円から30万円
・高齢者福祉・障がい者施設・児童福祉施設などの平均給料20万円から25万円
◎言語聴覚士の役8割は、医療機関の診療所・リハビリを専門とした病院などです。次に多いのが介護老人保健施設(老健)や介護老人福祉施設(特養)・デイケアなどの介護施設で、その他、障がい者施設や養護学校・公共機関で働いています。
給料を比較した場合、医療機関の方が福祉施設よりも若干高いので就職先として選ぶのも頷けますよね。
※上記の給料から社会保険・厚生年金・住民税・雇用保険などを差し引くと約20万円から22万円と推測されます。このように給料から色々な項目の税金等が引かれて手取り額となります。税金ですから引かれても仕方ないことですよね。
尚、初任給から天引きされるのは、雇用保険と所得税だけです。翌月からは、通常通りその他の社会保険などが引かれます。
■まとめ
いかがでしたか?言語聴覚士の給料と手取りについて見てきましたが、給料が高い理由で就職する職場として医療機関が圧倒的に多いことがお分かりになったと思います。
しかし高齢化に伴い介護施設でも需要が高まってきています。どちらで働くにしろ現場で経験と知識を積み、色々な役職に就いたりすることで給料アップにつながります。