言語聴覚士とは、言葉や話し方についてのスペシャリストとして社会に貢献しています。気になるのが給与やボーナスがどうなっているのかです。
専門的分野で活躍するためには、現実的な問題に向きあわなければならないでしょう。これから言語聴覚士の収入について紹介していきます。
■言語聴覚士の仕事の内容
言語聴覚士の仕事は、病気や障がいによって「言語機能」や「摂食嚥下(えんげ)」=「食べる動作」に正常に機能していない人たちのためにあります。
例えば、話ができるようにしたり、相手の話を聞いて理解するようになったり、食べる動作が正常に機能していない人のために(社会生活に支障のないように)手伝う(サポートする)仕事をおこなっています。
話すということ=「人と人との間を取り持つ大事なコミュニケーション・ツール」として重要なことです。
会話ができるようにするには「専門的な生物学的の構造」や「口や喉の運動機能」について詳しく知らなければならないのです。
「食べる動作」においても、食べ物を口にしてから「胃に運ばれるまでの仕組み」の理解が求められる非常に専門分野に特化している仕事です。そのようなスペシャリストの収入は、どうなっているのでしょうか。
■言語聴覚士のボーナスや収入を見てみましょう
言語聴覚士の平均的な年収は、約400万円程度となっています。もちろん平均的な数字なので、勤務年数や勤め先によっても差が出てくるのは当然のことでしょう。
500万円以上の年収も見込めるということです。
ボーナスについてですが、全ての職場でボーナスがあるというわけではないようです。むしろボーナスが出る方がめずらしいといえます。
給料を上げるためには、やはり同じ職場で経験を積んでいくことが確実な方法でしょう。
医療現場や介護の社会では、働き方の改革や環境の改善などが進められていますので、全体的な底上げが見込まれます。
その前に私たちが選択する手段としては、医療や介護に関連する他の資格を取得したり、管理職の道を目指したりして「自分の価値を高めていく」ことでしょう。
◎転職を考える
給与やボーナスにこだわるのであれば、新たな職場を選択することも一つの方法といえます。専門性の高い職業なので、人材派遣業界では医療専門の会社もできているようです。
給与やボーナス、勤務時間に対するこだわりがあるのならば、転職情報を上手に活用したり、人材派遣会社に登録する方法もあります。
◎言語聴覚士の生涯賃金から考える
言語聴覚士の生涯賃金は、およそ1.54億円となっています。一方、日本で事務職に就いている生涯賃金は、1.90億円となっています。比較するとまだまだのような気がしますが、専門性の高い仕事なので需要に関しては心配いらないでしょう。
◎働く場所を選択する
言語聴覚士が働く場所は数多くあります。病院や福祉施設だけでなく、学校においても専門的な指導は必要とされています。
幼稚園、保育所、小学校、中学校の他にも、特別支援学校や小児療育センター=「未来のある子供たちを支援する職場」での必要性は大きいといえます。
■まとめ
言語聴覚士の給与やボーナスは、他の職業からすると決して優遇されているとはいえません。ですが、医療や介護の現場で環境改善が推し進められている今「将来のために有意義に働く価値のある仕事」といえるのではないでしょうか。
今後の医療や介護の社会にみずから改善に協力していくことが望まれます。言語聴覚士の必要性が高いです。今後の活躍を期待しています。