少子高齢化が進む国内では、介護職員の人手不足が深刻な問題として認識されています。人手不足から来る悩みももちろんありますが、労働環境から発生する悩みも数多くあります。今回は、介護職員が抱える悩みを中心に相談窓口の紹介をします。
介護職の悩みとは
近年は少子高齢化の影響で、介護職員の需要が増加しており全国の介護施設が、慢性的な介護職員不足に悩まされています。これを受けて国が賃金や待遇などの見直しを行っていますが、悩みを職場に相談できずに一人で抱えている方も多くいます。介護職の悩みを大きく2つに分けて紹介します。
労働に関する悩み
1つ目は「労働」に関する悩みです。介護職は利用者の心身の支援を行う仕事なので、精神的な支援だけでなく、身体的にも支援を行っています。そのため、職業病と呼ばれている腰痛などを始めとして、怪我なども悩みの一つとなっています。
これら以外にも下記が「労働」に関する悩みとして挙げられます。
●業務内容と賃金が見合っていない
●社会の評価が低い
●休憩が取りづらい
●不規則な労働時間
●長い労働時間
●不安定な雇用
●医療行為に不安がある
●残業が多い
●業務中の補償がない
●福祉機器の機器操作への不安や機器不足
人間関係の悩み
2つ目は「人間関係」に関する悩みが挙げられます。慢性的な人手不足のため休暇が取りづらく、リフレッシュできないことでストレスを抱え込んでしまう人も多くいます。また、現場が常に忙しいために他の職員と意思疎通が図れず、ケアの方法がすれ違うなどの悩みもあります。
これら以外にも下記が「人間関係」の悩みとして挙げられます。
●上司や同僚が合わない
●指導が難しい
●管理職などに不安がある
●指示がわかりづらい
●意思疎通が上手くいかない
●経営の理念・方針がよくわからない
●同僚や上司の介護に関する知識と能力が低い
●悩みを相談できない
悩み相談窓口
悩み相談窓口は、介護施設によっては設置されている所もあります。もし、施設内に相談窓口が設置されていれば、積極的に利用することをおすすめします。悩みを一人で抱え込んでしまうと精神疾患に繋がる可能性もあり、仕事ができない状態になってしまう可能性も十分にあり得ます。
施設に悩み相談窓口がない場合は、外部の窓口を利用することができます。外部の相談窓口はたくさんの種類があり、電話で相談可能な所からSNSを通じて相談できる所まで多岐に渡ります。下記に外部で悩み相談できる窓口を一覧にしていますので、一人で抱え込まず相談することを強くおすすめします。
〇厚生労働省「働く人のこころの耳相談」
→厚生労働省が運営している窓口です。電話相談も可能であり、SNSやメールを通じて匿名で相談することも可能です。
〇全国老人福祉施設協議会「JSここメン」
→公益社団法人として、介護職専用の相談窓口となっています。電話・メール・SNSを通じて匿名・無料で相談することができます。
〇介護職従事者向け掲示板「介護職の仲間の掲示板」
→インターネット掲示板であり、介護職従事者が集まるコミュニティサイトなどがあります。実際の職場では話すことができない内容を掲示板で相談することができます。
〇アプリの活用「みんなの介護コミュニティ」
→アプリを通じて匿名で介護従事者のコミュニティに相談することができます。
まとめ
悩みは一人で抱え込むと様々なトラブルに発展してしまう可能性があります。特に介護職従事者は利用者の命と常に向き合う緊張感もあり、様々なプレッシャーを日々感じています。そのような環境でトラブルに合わないために、悩みを相談できる窓口を利用することをおすすめします。
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