褥瘡(じょくそう)の手当と予防を考える。

介護の現場において、寝たきりになってしまった介護者への身体ケアとして大切なのが、褥瘡(床ずれ)の手当とその予防です。今回はその点についてまとめてみました。

■褥瘡の予防法

①全身の圧力を調整し分散する
 ●体が自然に触れる場所との圧力を分け散らすと、褥瘡が起こるという可能性は低くなるのではないでしょうか。

②ベッド・床・壁等で同じ姿勢を保たない
 ●いかなる場合も長く同じ体制を維持するのは体に悪いため、意識し体の動作を変えるのも良いでしょう。

③力の入れ過ぎで、皮膚を強く引っ張らない
 ●皮膚ですから、今の状態を悪化させない為にも過剰に引っ張り過ぎない様にするのも良いでしょう。

④皮膚を洗浄するのをちゃんとし、スキンケアの心掛け
 ●皮膚ですから、肌の手入れという意味で、洗浄もきちんと手を抜かずに行うことを心掛けるようにしていくとどうでしょうか。

➄保湿用のクリーム等を使いこなし、肌の潤いを保つ
 ●適切に処方された薬をうまく使いこなし、肌に潤いを保つよう意識しましょう。

■褥瘡になってしまった場合の手当

初めの処置で、医者や看護などプロの方に従い、対応にあたるのをお勧めしています

①入浴し、全身をきれいに洗浄する
 ●お風呂場で体をお湯(少しぬるめでも大丈夫)で、石鹼や浄剤をしっかり泡立てて洗い流すのが良いでしょう。

②外皮薬:主治医の指示をしっかり守り、使うようにしましょう
 ●医者が的確に処方して頂いた薬を、容量や用法を守り使用すると良いでしょう。

③起きた時の褥瘡が浅い時●深い時
 ●床ずれが浅い時は、力が加わらないように保護して、ある程度湿ったままを保ち皮膚の
自然治癒を図ろうとさせて、傷口の周りが水ぶくれや赤くただれた場合は、油脂の成分が入っている軟膏を厚く塗って、反対に傷の具合が深い時は、染み出た滲出液を吸収するのが大事なので吸ってくれる薬やうつらずに治せる薬を使うようにします。

■皮膚科での診察・治療も考慮する

褥瘡の手当て(班赤や発赤、にじむ様な液が出るというただれの気づき)としてまずは皮膚科で受診するのがよいでしょう。まだ軽い段階の床ずれ程度であった場合、しばらくこのままの経過観察をするようにという指導を受ける可能性があります。状態と発症具合で、適正な薬を処方するでしょう。

もちろん改善に向けて、ただ薬を塗って様子を観察すればよいというものではありません。その使い道や目的、圧迫されているずれの解消が見られない時、完全に治りもしなければ、むしろ逆の効果にもなりかねません。薬は薬剤師の指示に従い対応することはもちろんのこと、生活をしていく上で必要性のある事は、主治医の指示に従い対応していきましょう。

■まとめ

上記で記述してきた通り、褥瘡(床ずれ)が一度できると体にかかる負担も大きいものですが、一方で予防法も難しい訳ではありません。日々の体の管理に気を付ける事を心掛けるようにしましょう。その身体管理負担が軽くすることができるRelafeelのご利用も併せてご検討ください。