介護福祉士の受験資格には最終学歴も関係あるの?

超高齢化社会を迎え、ますます多くの人材が求められる介護業界。その介護業界で働くのなら、是非とも取得したい資格が介護福祉士ではないでしょうか?今回は、その介護福祉士の資格を取る為に最終学歴が関係あるのか?をメインテーマにお伝えします。

結論!学歴は必要ない

まず、結論から申し上げますと介護福祉士の資格を取得する為には、最終学歴は関係ありません。大卒・専門学校卒・高卒・中卒、どの様な最終学歴の人にも門戸は開かれています。これを聞いて安心した人も多いのではないでしょうか?但し、最終学歴に関係なく取得できると言っても、受験資格不問という事ではありません。詳しく解説します。

最終学歴が中卒で介護福祉士になるには

介護福祉士の試験は学歴に関係なく受ける事ができます。しかし、受験する為には別の条件があります。最終学歴が中学校卒の人が介護福祉士の受験をする為には、3年以上の実務経験を積む事、その上で実務者研修を受ける事が条件として定められています。その為、高校に通うよりも中卒で働き始めた人が早く介護福祉士になれるという事はありません。

また、実務者研修では450時間に及ぶカリキュラムを受講する必要がある為、介護福祉士になる事を志しているからと言って、高校に行かずに働き始めるという選択はお勧めできません。

実務者研修は通信講座及び通学で受講する必要があり、座学だけではなく実技も学ぶ必要があります。その為、スクーリングが必須となっており、働きながら介護福祉士の資格取得を目指すのであれば、土日や夜間のスクーリングに対応している学校を選ぶ必要があります。

補足になりますが、介護福祉士の受験資格を満たさない実務経験3年未満の人が取れる資格として、介護職員初任者研修があります。この介護職員初任者研修であれば、実務経験の有無を問わず受験資格が与えられます。介護職員初任者研修を取得するには、座学と実習からなる130時間のカリキュラムを受講し、修了試験(筆記のみ)に合格する必要があります。

最終学歴は高卒で介護福祉士になるには

高校まで通ってから介護福祉士になりたいという人は是非、福祉系高校に通う事をお勧めします。福祉系高校であれば、平成21年度以降に入学された人なら卒業後、実務経験無しで筆記試験に合格すれば介護福祉士の資格を取得する事ができるからです。

平成20年以前に福祉系高校に入学した人は、卒業後に筆記試験と実技試験の両方で合格する必要があります。その場合でも、介護技術講習を受講した人は、実技試験は免除されます。

最終学歴は専門学校卒で介護福祉士になるには

専門学校の介護福祉課で学んだ人は、試験を一度でパスできれば最短2年間で介護福祉士になる事ができます。専門学校は、大学よりもより実践的な内容でカリキュラムが組まれている為、実際に介護施設で研修したり、地域の人とのコミュニケーションをとる事ができたりと言ったさまざまなメリットがあります。

最終学歴は大卒で介護福祉士になるには

4年制大学か、2年制または3年制の短期大学のどちらで学ぶかによっても介護福祉士になれるまでの期間は異なります。4年制大学は理論や研究に重きを置いたカリキュラムとなっており、短大の場合はどちらかと言うと専門学校に近い、実践的な内容に重きを置いたカリキュラムとなっています。

大卒でも専門学校卒でも高卒でも中卒でも基本的には一緒

これまでお伝えして来た様に、福祉系のカリキュラムが組まれている学校を卒業すれば、一部試験が免除されるなどの特典があり、実践的な知識・スキルや理論を身につけられるので有利です。しかし、そういったカリキュラムを受講していなくても、介護福祉士になる為の条件には学歴は影響しません。誰にも平等に機会は与えられているのです。

まとめ

今回は、介護福祉士になる為に学歴が関係あるか?というテーマでお伝えしました。最後まで読んで下さったあなたにはもう答えがわかっている事と思います。介護福祉士を目指す人の健闘を祈ります。