年齢制限無し?介護職員初任者研修は何歳からでも挑戦できる!

超高齢化社会の現在、人材不足の介護現場から多くの求人があります。初心者でも歓迎される介護職ですが、就職活動に有利とされている資格の中に介護職員初任者研修があります。どんな資格で何歳から受講できるのか、年齢制限の有無なども併せて見ていきましょう。

介護職員初任者研修

介護職に必要な知識やノウハウなどを学ぶ研修で、130時間の講義と実技演習があります。全課程を終了し、修了試験に合格する事で得られる資格です。従来のホームヘルパー2級と同等の研修時間と内容ですが、2013年の制度変更により誕生した別の資格となります。

選べる受講カリキュラム

130時間の全過程のうち、専門のスクールへの通学であれば、最短2週間程度での資格取得も可能とされています。40.5時間以内であれば通信講座での学習も認められているため、日中は働きながら平日の夜に通信講座を受け、週末だけ通学する事も可能です。

介護士資格のキャリアパスの仕組み

初任者研修は介護職の入門的な資格と位置づけられています。次のステップが、介護福祉士実務者研修です。3年以上の実務経験と実務者研修の修了が、国家資格である介護福祉士の受験資格となります。さらに、研修などを経て最上位の認定介護福祉士への道が開かれます。

年齢制限がなくセカンドキャリアに有効

義務教育を終えた16歳以上であれば受講できる初任者研修は、多くのスクールで”年齢制限の上限は無し”となっています。受講者の年齢層の割合では50代の方が全体の14.3%、60歳以上の方は7.5%で、他の年齢層と比較しても少なくないと言えます。

人材不足が深刻な問題となっている反面、年齢や経験を問わずに従事できる職種のため、仕事への熱意と責任感が問われます。社会経験を積んできた40代以上の方であれば、前職でのスキルが強みとなり、謙虚さやコミュニケーション能力を活かす事が期待できます。

人柄も重要視される仕事であると言えるため、利用者のみならず他の職員との人間関係を築く事も大切です。資格取得は就職活動の後押しとなる上に、介護という仕事に対する熱意も伝わりやすいと言えるでしょう。

通学や実習などのデメリット

初任者研修の講座にかかる受講費用は7万円から10万円が相場となっています。研修実施校や地域によっても異なりますが、補助金制度などがあるので事前に確認しましょう。また、最低でも89.5時間の通学が必須となっているため通学しやすい場所を選び、生活ペースや目標に合わせた受講コースや期間設定の確認も重要となっています。

移乗介助や入浴介助などの身体介護の実技演習は、体力的に大きな負担となります。体力に自信があっても、ハードな仕事である事を理解しておかなければなりません。

まとめ

年齢制限がなく取得しやすいのが介護職員初任者研修であると紹介してきました。未経験の職種に挑む準備として、転職前の資格取得をおすすめします。年齢を重ねて得たスキルや人柄を強みとして、それプラス資格取得が就職活動の武器になると言っても過言ではありません。