凡事徹底 新人介護士おすすめの必読本3冊

新人介護士のミッションは、介護士としてあたりまえのことを極めることです。あたりまえのこととは「仲間との信頼関係」「利用者との信頼関係」「感染対策」の3つです。これらをどう攻略するかの指南書(おすすめの本)をご紹介します。

ミッション1 仲間との信頼関係

新人介護士第1のミッションは、仲間との信頼関係を築くことです。介護施設の仕事は、チームケア。

医師・理学療法士・作業療法士・生活相談員・ケアマネジャー・管理栄養士・看護師・言語聴覚士・薬剤師・社会福祉士・・・・と、多種多様な専門職の方たちが、同じ目標に向かって共に働いています。

チームケアでの貴方の役割を丁寧に書いた本が『多職種連携の技術(アート)-地域生活支援のための理論と実践』です。説明と実践例が交互に紹介されているのでわかりやすく、字が大きいのでサクサク読み進めていけます。この本を読んで第1のミッションをクリアしましょう。

『多職種連携の技術(アート)-地域生活支援のための理論と実践』

〇著者:野中 猛 〇出版社:中央法規出版 〇ISBN:978-4805850572

ミッション2 利用者との信頼関係

2番目のミッションは利用者との信頼関係を築くことです。このミッションには、旅館やホテルでよく聞く「おもてなしの心」が関わってきます。「おもてなしの心」は介護施設や病院でも取り入れられ、年々増加しています。なぜ、介護施設がおもてなしの心を持つべきなのでしょうか。

介護士がおもてなしの心を取り入れる理由は、

(1)利用者の尊厳を守る

(2)利用者と信頼関係が築ける

(3)数ある施設の中から選ばれる

という3つのメリットがあるからです。では、どのように学べばよいのでしょうか。おすすめは『イラストでわかる介護・福祉職のためのマナーと接遇』です。

職員の対応に不満を利用者から言われた。料理の量や味、調味料などへのクレームなどなど。介護の現場で起きやすい事象の接遇をくわしく解説しています。

『イラストでわかる介護・福祉職のためのマナーと接遇』

〇著者:関根 健夫・杉山 真知子 〇出版社:中央法規出版 〇ISBN:978-4805855621

ミッション3 感染対策

最後のミッションは感染対策です。高齢者は感染症への抵抗力が弱い存在です。介護士は「ウィルス」について理解し、侵入や増殖を防がなくてはなりません。

食事や入浴、排泄、口腔ケアなどのケアにおける感染対策を実施し、感染抑制に効果のあるリネンの取り扱い方、清掃方法などを用いることが必須と言えます。それらについての観点を理解する上で有効な本としては、『なぜ?がわかる 高齢者ケアの感染対策〇と×:その「あたりまえ」が危ない!(もっと介護力!シリーズ)』がおすすめです。

感染対策を写真とイラストで解説。介護現場の感染対策の〇と×をわかりやすく解説しています。

『なぜ?がわかる 高齢者ケアの感染対策〇と×:その「あたりまえ」が危ない!(もっと介護力!シリーズ)』

〇著者:大西 尚子 吉田理香 〇出版社:メディカ出版 〇ISBN:978-4840461924

まとめ

介護現場での業務においては、以下の心得が不可欠です。

・介護現場は多職種連携。仲間との信頼関係がないと始められない。

・利用者の信頼を得たければ「おもてなしのこころ」を学んで実践すべし。

・ウィルスを理解し、駆逐。正しい感染対策の知識が利用者を守るチカラとなる。 これらを身に付ける上で、今回ご紹介した書籍が助力となるものと思われます。