介護される人が横になっている場合のパッド交換の手順について

オムツのパッド交換は「横になっている状態」「座っている状態」「立っている状態」など、さまざまなシーンで必要になります。

ここでは特に注意を払いたい、横になっている場合のパッド交換の手順について解説いたします。

パッド交換はいろいろな場面で行われる

ベッドで横になっていたり、ベッドや椅子などに座っている状態だったり、トイレで排泄し、手すりにつかまっている状態など、パッドの交換はさまざまな場面で必要となります。

いずれの場合もほぼ同様ですが、パッドそのものの使い方はシーンに応じて、補助的な道具を使用することがあります。まずは最低限必要な道具を示し、介護される人が横になっている場合の交換手順を説明いたします。

パッド交換をするために必要なもの

交換を始める前に、必要なものを用意しておきましょう。使用するのは主に次の6点になります。

・オムツやパッドなど

・使い捨ての手袋

・ペーパータオルやトイレットペーパーなど

・石鹸や消毒剤

・処理用の新聞やレジ袋など

・陰部洗浄ボトルと清拭用の使い捨てウェス

手順①準備すること

介護される人が寝たきりの場合や寝ているときに排泄した場合などは、横になっている状態での交換が必要になります。
オムツも同様ですが、パッドはちゃんと開き縦に折ってから、左右に引っ張っておきましょう。ギャザーはしっかりと立てておく必要があります。

汚物類を処理するため床に新聞紙を広げて、レジ袋を用意しておきます。ベッドの高さは調節しておき、サイドレールを外しましょう。
手袋の着用も忘れないようにしておきます。当事者の人には側臥位になってもらいます。

手順②古いパッドを取り外す

身につけているオムツとパッドを取り外し、必要に応じて汚物の処理をしましょう。本人を不快にさせないためにも、ペーパータオルなどでおしり周りをきれいに拭き取るようにします。

手順③パッドの交換

パッドの後方を腰骨の辺りに当て、伸ばすようにして前に回り込ませます。ギャザーがしっかり立つように気をつけましょう。また、本人を傷つけてしまわないよう、焦らずに行うことが大切です。

オムツはその形状によっては、あらかじめ本人の下に敷いておくとよいです。パッドをつける際は、ゆっくりと体を仰向けにしていくことがコツです。
しっかりと装着したら、ギャザーにしわができないよう気をつけ、オムツもつけていきましょう。

パッドをつけるときの注意点

上述のように、本人の体に傷などをつけてしまわないように気をつけましょう。また、焦って行うと肉体的に負担をかけてしまう場合があります。
パッドやオムツをきつく締めつけないことも大切です。

まとめ

介護される人が横になっている場合の、パッド交換の手順を解説いたしました。対象となる介護者を傷つけたり不快な思いをさせないためにも、交換の手順はしっかりと把握しておくようにしましょう。