「コロナワクチンはいつ接種できる?」介護士として把握しておくべき接種時期について

2019年末から世界各地へと広まった新型コロナウイルス。その感染を防止するコロナワクチンの接種は、対象者ごとに優先順位を設ける形式で2021年2月から開始されています。
介護士のワクチン接種は順位的にどの位置に属し、開始時期はいつ頃となるのでしょうか。

ワクチン接種の優先順位

2021年5月現在において、日本国内の新型コロナウイルス感染状況は第4波にあるものと見做されています。特に感染の多い地域では、まん延防止等重点措置の対策が取られ、飲食業を中心に営業時間の制限を設けるなどといった措置がなされています。

加えて、新型コロナによる重症患者の対応により医療体制が逼迫した状態にあり、一刻も早い事態収束が希求されているのが現状です。
そのようなコロナ禍収束の鍵とも言えるワクチン接種に関して、国内では2021年2月から開始されています。

とは言え、どなたでもワクチンを受けられる体制には未だ至っていません(2021年5月時点)。接種には優先順位が設けられ、その対象者から順に投与が開始されていくというルールに則って進行している状況です。
その優先順位は、医療体制の確保と重症化患者数の抑制という観点に基づいて定められています。

優先順位の内容は、以下に述べる通りとなります。

まず順位第1位としては、医療従事者が挙げられています。コロナ禍に対応する医療分野の方々から先に感染リスクを抑制することにより、医療逼迫の事態を避ける狙いがあります。

続く第2位の対象とされているのは、65歳以上の高齢者です。罹患した際に重症化リスクが高い高齢者へのワクチン投与を優先的に進めることにより、被害の拡大を抑えるというわけです。

第3位では、基礎疾患のある方および高齢者施設の職員が対象者とされています。高齢者以外で重症化リスクのある方や、感染時のリスクが高い方々の日常的ケアに従事されている方が優先的に扱われることになります。

そして第4位に該当するのが、上記1位~3位に含まれない一般の方々となります。

在宅介護サービス職員の優先接種は?

現在、在宅系介護サービスに従事する介護士の方々は、条件付きでワクチンの優先接種の対象となることができます。

【在宅系介護士】優先接種の条件

・感染状況を踏まえて、介護サービスの継続が必要と市町村が判断した場合
・介護士本人と介護事業所が感染者または濃厚接触者となった介護サービス利用者に直接、接し介護サービスを提供する意向を示した場合

自治体によっては、無条件で優先接種の対象となることもあるので、まずは自治体の優先接種について確認してみてください。

介護職従事者への摂取開始時期は?

高齢者を始め心身にハンディを抱えている方々の支援を主な役割とする介護職。その職責を果たしておられる方々に関して、コロナワクチン接種はいつ頃になるのでしょうか?

介護職員は医療従事者に含まれるのか?

実際のところ、介護職というカテゴリで全ての対象者が一律に扱われるわけではありません。職種ではなく、どういった職場に勤務しているかという点が、優先順位を定める基準となります。

医療機関と同一の敷地内に設けられている介護医療院や介護老人保健施設、または介護療養型医療施設勤務している介護職員の場合、医療従事者と見なされます。
よってこれに該当する方は優先順位1位の対象となり、最優先でワクチン接種が受けられます。

それ以外の一般的な介護施設・介護事業所に勤務している介護職の方は、高齢者施設職員のカテゴリに属することとなり、優先順位3位の対象として接種が可能となります。

具体的な接種可能時期については、在住されている市区町村により異なります。ご自身の接種可能時期が間近となると、市区町村よりその旨の通知が届きます。
そこに記されているスケジュールに沿って、具体的な接種日時が決定される運びとなるわけです。

まとめ

以上の通り、新型コロナワクチンの接種条件と照らし合わせながら、介護職従事者の接種時期は勤務する施設によって異なることについて見てまいりました。

介護士のワクチン接種は、一般の方たちより早く始まるでしょう。
具体的な接種時期については、お住まいになっている市区町村の通知内容に準じることとなります。まずは通知郵送の確認漏れなどが無いよう注意してください。