厚生労働省が2015年1月に策定した認知症施策が新オレンジプラン・認知症施策推進総合戦略です。社会的課題である超高齢化社会に需要が増える中で、注目されているのが「認知症介護基礎研修」です。
新オレンジプランとは?
認知症高齢者などに優しい地域づくりに向けた施策が「新オレンジプラン・認知症施策推進総合戦略」です。以下の7つの柱にそって進められます。
①認知症への理解を深めるための普及 / 啓発の推進
②認知症の容態に応じた適時 / 適切な医療 / 介護等の提供
③「若年性認知症施策」の強化
④認知症の人を介護する人への支援
⑤認知症の人を含む、高齢者に優しい地域づくりの推進
⑥認知症の予防法 / 診断法/治療法 / リハビリテーションモデル / 介護モデル 等の研究開発及び、その成果の普及の推進
⑦認知症の人やその家族の視点の重視
厚生労働省のHPにて詳しい内容を確認できます。
認知症介護基礎研修とは
認知症ケアに携わるお仕事なら、必要となってくる資格かもしれません。詳しく見ていきましょう。
認知症介護基礎研修は認知症介護施設などの職員など、認知症介護などに携わる人が質の高い介護を実行できるように、専門職員を養成するための研修です。すでに、実際に介護の現場で働いている人を対象にしたものとなります。認知症介護に関することを実践的に習得することを目的としています。
研修を受けるメリット
認知症ケアの介護職は研修を受けることでスキルアップが可能です。
① 認知症介護基礎研修
② 認知症介護実践者研修
③ 認知症介護実践リーダー研修
3つの研修のうちの1つが「認知症介護基礎研修」です。
【受けられる利点】
〇評価に繋がる?
管理者や計画作成の担当者に、この研修を修了した者を配置する義務があります。さらに、認知症に関わる施設以外でも、その研修の修了者がいることで※「認知症加算」を得ることができることがあるため、採用の際に持っていると有利な資格ともいえるでしょう。
※「認知症加算」は要件を満たし届出をおこなった介護事業所などが、要介護の認知症の介護者に対してサービスをおこなった場合に算定される加算のことです。
〇認知症の知識と経験でキャリアアップ?
認知症介護基礎研修→ 認知症介護実践リーダー研修→ 認知症介護指導者養成研修とステップアップさせることが可能です。認知症に携わる介護職員として、キャリアアップを考えている方は受けておいた方がいいとも言えます。
まとめ
認知症介護実践者研修は職場からの推薦がなければ、研修を受けることができなかったりします。受講を希望する場合には必ず職場に確認しましょう。研修を受けるためには、認知症高齢者の介護経験が実務で約2年以上必要、介護福祉士と同じくらいの身体介護の知識・技術がある方などの条件があります。