圧迫から褥瘡へ ~緩和方法とは?~

身体の不自由(下肢)な障がい者や寝たきりの人で、寝返りがうてない高齢者、糖尿病などの疾患持ちの方などが褥瘡を多く発症しています。
突起している骨の部位を持続的に圧迫することで血流が悪くなり傷(褥瘡)になっていきます。今回は、箇所ごとの圧迫を緩和する状態を調べていきたいと思います。

寝ている状態・仰向け緩和

なりやすい箇所は上から後頭部、肩甲部、仙骨部、かかとなどに発生がみられますが、圧が多くかかる部位が腰回りの仙骨部になり、特に注意が必要です。

仰向け緩和方法

それ以外の左右うつ伏せなどを、2時間または4時間ぐらいの間で体位変換すれば緩和になります。あまり大きく身体を動かせない人などは、クッションをはさんであげて身体を傾けてあげれば緩和につながります。

寝ている状態・左右横向き緩和

なりやすい箇所が上から耳、肩、ひじ、腸骨、ひざ、くるぶしとなりますが発生がみられる腰回りの腸骨はやはり注意が必要になります。

横向き緩和方法

褥瘡が発生していないところを下に横向きと仰向け、うつ伏せなどを2時間から4時間ぐらいの間で体位変換します。背中などにクッションを入れて、斜めに傾けてあげる方法も緩和されます。

座位の状態での緩和

なりやすい箇所は背部や尾骨、坐骨になりますが、車椅子などのフットレスなどに当たるかかとなども注意が必要になります。

座位緩和方法

ベッドでの座位なら横にクッションをはさんで傾けたり、車椅子でも椅子横にクッションをはさんであげることが緩和になります。
自身でプッシュアップなどができるのであれば、2時間から4時間程度に身体を浮かしてあげることが緩和につながります。

また動けない方でも車椅子などに乗れるのなら、介護でのベッドから移乗の動作をおこなっても浮くことにより緩和になります。

まとめ

褥瘡の発生は「圧迫」が一番の原因になります。自身でできるのであれば、日頃からの体位変換やプッシュアップなど動けない方でも、介護の方がしっかり定期的に動かしてあげれば褥瘡はできにくくなり治癒が早期になる可能性があります。
「圧迫」の原因を取り除くことが一番の褥瘡対策方法になります。

また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。