一般の方にはなじみのない、褥瘡とはどのようなものなのでしょうか?どのような方に縟瘡が発生し、悪化すると処置はどのようにすればいいのか?完治までにどの程度の時間が必要なのか?など、今回は褥瘡に関する疑問を考察していきます。
疑問その1:褥瘡とは?
褥瘡とは一般ではなかなか聞かない言葉ですが、医療や介護業界などでは良く聞く言葉ではないでしょうか。主に、寝たきりのお年寄りや下半身麻痺の障がい者の方に、多く発生する傾向が見られます。
長時間硬い場所から身体に圧迫がかかると、接触面であるその部位の血流が悪くなり、皮膚が赤くなる(発赤)ことが褥瘡の始まりになります。それだけでなく、寝たきりの高齢者などは皮膚の老化などで発生する場合もあります。
疑問その2:褥瘡の治癒はどのくらい?
褥瘡は、軽い発赤から酷くなれば骨にたどり着く感染症まで様々です。初期の段階を「急性期」といいます。この段階なら治癒まで1~3週間程度のものになります。それ以上のものは「慢性期」と言い、治癒に関してもかなりの時間が必要になります。
自身で早い段階で見つけたなら、この「急性期」にしっかり処置を施せば早い段階での治癒も可能になります。「慢性期」の場合、自身での処置も難しくなり、入院の可能性などもでてきて、医師とのやり取りが必要になってきます。
疑問その3:褥瘡の処置は?
上記でも言いましたが、褥瘡には「急性期」と「慢性期」があります。「急性期」までなら自身での処置も可能になり、発赤ならドレッシング材などを充てるのが良い方法になります。現代では薬局でもドレッシング材が扱っているので、そちらを購入し1~2週間張り付けておけば素早い完治が見込めます。
発赤から進化する水ぶくれや、やぶれてビランになった時の処置にもドレッシング材などで対処が可能になります。それ以上の傷になれば深達度もでてきますので、自身の処置では追いつかなくなり、医師の元デブリードマン(切開)などの処置も必要になる可能性があります。
まとめ
今回説明した「急性期」と「慢性期」の褥瘡では、治癒の回復にかなりの違いがでてきます。簡単に治癒が見込めるものから、長期の入院が必要になったり、感染症になれば死ぬ可能性もでてきます。本来なら発生させない事が一番良いので、日頃から自身の身体をよく観察し、体位変換やプッシュアップなどこまめにくりかえす事が望ましいのです。
また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。