軽度の床ずれとは?

床ずれ(褥瘡)とはどういった状況なのか、寝たきりで寝返りが打てなかったり、動かないことで持続した圧迫が続くことにより、その場所に発赤の症状があらわれます。これが床ずれ(褥瘡)の始まりになります。今回は、この初期状態の軽度の床ずれとそのケアなどを考察していきます。

■軽度の床ずれ発赤とは

発赤が出来る人の状態は様々で、寝ていても体を動かせない人や、下半身麻痺の方や何かしらの疾患を患っている人などいろいろあります。まず発赤とは、どのような状態かを見ていきます。

◎発赤(はっせき)
自身の皮膚に持続した圧迫が加わり、感染やアレルギー反応などで血管が拡張して、皮膚が赤くなることです。炎症の5徴候というものがあり、発赤・熱感・腫脹・疼痛・機能障害の現れることをいいます。この状態を緩和しない限り、治癒が難しくなり褥瘡などの原因になっていきます。

床ずれを発生させる人が、必ずしも寝たきりの方だとは限りません。若い障がい者の方でも症状があらわれることがあります。介護されているかいないのかでも、大分治癒する方法に違いがでてきます。

■治癒する方法とは

軽度の床ずれほど適切なケアを施せば、早い段階の治癒に繋がります。一番の方法は、その部位に圧をかけないように、安静にするのが一番になります。

繰り返しますが、動けない高齢者だけが床ずれになるとは限りません。動けている障がいの方でも、その部位に圧があれば簡単に発生するのです。このため、圧をかけないように体位変換やプッシュアップなどをすることが、緩和するために大切になってきます。

その個所にあたらないように、接触面を他の部位にするために体を動かすことが大切です。ベッドで寝続けるのも良くないので、車椅子などに移乗などして圧を緩和したり、ベッドなどでは、背抜きなどで圧を逃がすことが大切になります。

身体が他の病気の状態により動かせない人は、クッションなどを挟んであげて、圧を逃がす方法で緩和できます。発赤の部分に薄くガーゼを当てることも、緩和に繋がります。

■発赤が悪くなる

状態が悪化してしまい傷になってしまっても、深達度が浅ければ処置の仕方では早い段階での治癒が見込めます。体位変換やプッシュアップなどの緩和は当たり前になりますが、傷の場合などはドレッシング材など貼り、圧を緩和すれば1~2週間程度での治癒が見込めます。ドラッグストアなどで薬剤入りの、ドレッシング材が売られていますので、それらを使用して上手く処置をすれば早く傷が治ります。

■まとめ

軽度の褥瘡といっても気を抜けば状況は悪化し、酷くなれば傷はどんどん深くなり入院する状況になる可能性もあります。人それぞれの状態がありますので、上記の内容になるとは限りません。そのため、日頃から発生させない体位変換やプッシュアップを心掛け、床ずれを発見した場合は担当医師に診てもらい、判断してもらうのが良い状態になります。

また褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。