社会福祉の適正とは、どのようなことなのでしょうか?今回は社会福祉士の適正と仕事について解説していきましょう。
■適正と適性の違い
よく間違われやすい「適正」と「適性」ですが、同じ意味と混同して使っている方も多いのではないでしょうか?では二つの言葉の意味について、皆さんは理解されていますか?
前者の「適正」とは「的確に正しいこと」。例えば「適正な価格」「適正な理由」「適正な運用方法」などに使われます。
一方、後者の「適性」は、あることに対して適しているか、その人の性質や性格や能力を意味し「適性」とは、職業の適性検査や運転免許更新時などに行う、適性検査を行うときに使います。
■社会福祉士は福祉全般の相談役
高齢化が進み複雑多様化する現代において、ストレス社会ともいわれて久しくありませんが、デフレ経済が原因で障害者(特にうつ病)や、生活困窮者が増加してきています。また、超高齢化をむかえた日本は、年々高齢者が増加してきている現状です。そのような生活弱者の相談役として、活躍しているのが社会福祉士なのです。
■社会福祉士の仕事
社会福祉士は、高齢者介護施設・障がい施設・児童福祉士施設などの、児童から高齢者を対象とした職場で働いています。また、市町村役場や保健所・保健センターなどでは、病気や障害者・生活困窮者に対して、生活環境の改善のための相談・助言・指導や生活保護などの相談支援を行っています。
最近では、高齢者の増加で介護サービスを利用する利用者からの在宅で、自立した生活が送れるように生活援助の相談を受けたり、必要に応じて医療機関やケアマネなどの関係機関との連携調整役も担うこともあります。
■社会福祉士の適性について
「適性」とは、ずばり、社会福祉士について向いているかどうかです。向いている人の特徴や性格などを書いてみました。
◎特徴1・・・社会福祉士は、相談を聞く仕事ですので人の話を聞くのが上手で的確な助言や指導ができる。
◎特徴2・・・相談相手の話をよく聞いて、相手の気持ちになって、一緒に解決できるように支援する。
◎特徴3・・・相談の内容を聞いて解決できるように、各関係機関との連携を取る。
◎特徴4・・・相談の対象者や内容は、一人一人いろいろな悩みや相談であるため、いろいろなケースを想定して常に学ぶことが大事。
◎特徴5
最新の情報・知識・相談技術を習得するために、講習会などにも積極的に参加する。
■社会福祉士の適正=的確に正しいこととは?
社会福祉士の「適正」とは、福祉全般の高度な専門知識を駆使して、相談援助をする際にその人の問題点を的確に把握し、助言また必要なときには各機関と連携を取って、その人がより良い生活が送れるような支援に繋げることです。
■まとめ
社会福祉士が業務を行うためには、豊富な経験と高度な知識が必要になってきます。経験や知識は、長年仕事をすることで身についていくことでしょう。社会福祉士は、これからより必要な職種となっていくことでしょう。