介護福祉士とケアワーカーとの違いは何?

介護職は、特に高齢者や障害者などの排泄・入浴・衣服の着脱・食事などの、身の回りの世話や介助を行うことを主な業務としています。介護の現場でよく呼ばれている介護福祉士やケアワーカーという名称、その違いについて解説しましょう。

■介護福祉士とケアワーカーの違い

介護福祉士は国家資格ですが、ケアワーカーや介護士も業務の内容や勤務体制もほとんど変わりはありません。一部の介護事業所では、無資格者から介護福祉士までの介護業務全般に関わる職員を、「ケアワーカー」と呼んでいることがあります。

また他に、介護施設では「介護士」という名称で呼ぶところもありますが、ケアワーカーと同様に介護福祉士も含め、介護職に携わる職員という意味で使われることがあります。

■介護福祉士や介護職員でもケアワーカーと呼ばれないこともある

介護福祉士の資格を取得していても、生活相談員や介護業務に従事しない職種や役職などについている人はケアワーカーとは呼びません。

■介護福祉士にしかできない業務もある

介護福祉士の国家資格取得のルートは様々です。例えば、在宅や施設で働きながら未経験からスタートして、介護職員初任者研修・介護職員実務者研修・喀痰吸引・胃ろう管理講習を受講したのち介護福祉士を取得した場合。

1.喀痰吸引・胃ろう管理ができる・・・実務者研修修了後、50時間の講習・実技研修を受けることで実施できる。研修受講は義務ではない。

2.サービス提供責任者・・・ホームヘルプサービス事業所にて、利用者のサービス計画書などを作成することができる。

3.生活相談員・・・施設やデイサービスにて利用者の相談業務を行うことができる。

4.福祉用具専門相談員・・・福祉用具貸与や販売、福祉用具サービスの相談やアドバイスをケアマネージャーと連携して行うことができる。

介護福祉士にキャリアアッブすることで上記の介護職に就くことが可能となります。また、介護主任やその上の役職に就くことも可能です。転職の際には、大きな強みとなり、仕事の選択肢が広がります。

■まとめ

ケアワーカーと介護福祉士の違いについて解説しましたが、ケアワーカーとは、介護業務に従事する介護職員すべてを含んだ総称といえます。しかし介護福祉士は資格保有者であり、より専門的な介護技術や介護・医療知識を持っていると言えるでしょう。

介護の仕事をされるなら、未経験でも経験と知識を蓄えて、国家資格である介護福祉士を目指してみてはいかがでしょうか?仕事へのモチベーションも上がり、やりがいにつながるかもしれません。