褥瘡になった時の手当・対処法

褥瘡とは、いわゆる「床ずれ」のことをいいます。床ずれ(褥瘡)の多くは、皮膚が圧迫されてその強く押し付けられた場所にうまく血液が流れていかないということが起こります。そのままにしておくと皮膚の奥まで壊死状態になります。そこで、どのように手当てをしていけばいいでしょうか。

■床ずれ(褥瘡)の恐ろしさ

床ずれ(褥瘡)は、酷いとき骨にまで行きつくということがあります。皮膚に傷をつくることですから、何もせずに放置しておくと細菌感染を起こしてしまい熱が出たり、悪化したりすると化膿菌がリンパや血液の中に入ってしまい敗血症となる場合も少なくありません。

寝たきり状態や普段あまり体を動かさない人は、一日で圧迫した箇所に床ずれ(褥瘡)ができてしまう可能性だってあるのです。

■床ずれ(褥瘡)はなぜできるのか

「自分で寝返りができない」「食事が摂れていなくて栄養が不十分」ということが主にあるそうです。寝返りができないということは、一箇所に大きな負担や圧力がかかり血の巡りが悪くなるからです。また、貧血や寝不足などによるむくみ、紙おむつによる蒸れ、貧血にも関係してきます。

■できるだけ早めの手当てを

床ずれ(褥瘡)の具合によって手当のやり方が変わってきます。まずは病院や皮膚科に行き、主治医などのお話を聞いておくことで、早く対処ができるかもしれません。

◎皮膚がむけて、ぼろぼろになってしまっている場合
消毒液で剥離した部分をこすらず、軽くたたくような感じで消毒します。消毒のあとは、よく医療機関や食品を取り扱う細菌を死滅させた滅菌水を使用し、傷口に付着した消毒薬を洗い流し、感染をしていなければ生理食塩水という体液とほぼ似ている、塩化ナトリウム水溶液で洗い流すだけで問題ありません。あとは、医師などから処方されたガーゼを使うといいでしょう。

◎潰瘍や壊死になった場合
潰瘍になると、皮膚の深くまで血液の流れが行き届きません。ですから、具合によっては医師にその部分を切ってもらい取り除かなければいけません。傷のある部分は細菌感染を起こしやすいので、毎日きれいにしておく必要があります。ぬるま湯をかけながら、ガーゼでの手当ても悪くありません。

■まとめ

潰瘍や壊死してしまった床ずれ(褥瘡)は、完治するまでに数ヶ月かかりますので、早く治療をするように心がけましょう。自分で手当てをした場合は、そのあと病院に行くと良いかもしれませんね。

常日頃からの褥瘡ケアも重要になってきます。効率的な褥瘡の予防・改善が期待できる、Relafeelの併用もご検討ください。