デブリードマン実施後の介助指南

褥瘡に伴うデブリードマン実施後の介助は、病院や在宅での床ずれ予防の管理の基本は同じです。在宅の場合は、病院で行われるような介助は厳しく使用できる器具にも限界があります。ドレッシング材や体圧の分散用具等の保険適応外となり患者さんの負担になる場合もあり配慮が必要となります。以上のことを踏まえて病院や在宅での床ずれ予防策や管理方法を調べてみましょう。

■ブリードマン実施後の褥瘡管理介助ポイント

◎圧迫を取り除く
・体圧の分散用具使用の際は、医師やケアマネジャー、看護師などに相談した上で患者のデブリードマン実施後の状態に適したものを選ぶ
・車椅子上除圧とベッド上除圧の指導を行う
・体位変換の予定計画表の作成
・ウレタンピローの使用方法の指導と適正ポジショニングの探し方指導
・デブリードマン実施後の頭側挙上は30度迄とすること

◎デブリードマン実施後の栄養摂取指導要項
・自分の口から食べることを優先させる
・自力で食べられない場合は、栄養摂取方法を医師や看護師に相談する
・配膳サービス等を利用する
・流動食やサプリメント、栄養剤の利用に必要な知識の指導

◎スキンケア全般
・入浴や清拭に使用する石けんは無添加無農薬の刺激の少ない石鹸を使い皮膚に負担をかけない洗い方の指導をする
・ブリードマン実施後の創周辺や骨の出た部分のマッサージは避けるように指導する

◎失禁に関するケア
・おむつを使用する場合は適切なおむつを選ぶ
・水様便や下痢が続く場合は、医師や看護師に相談すること
・皮膚保護剤使用方法や知識を指導する

◎ブリードマン実施後の局所ケア
・褥瘡の局所ケアに従い病院や在宅の特性に合った方法で行う

■福祉用具貸与

デブリードマン実施後の利用者の希望や環境また心身の状態を観察し適した福祉用具を選ぶ援助や調整と取付けや設置を行います。(福祉用具の貸与を利用可能なのは居宅で生活する要介護認定を受けた人)

◎車椅子とそれに伴う車椅子付属品
◎移動用リフト
◎床ずれ予防用具とそれに伴う体位変換器具
◎自動排泄処理装置
◎特殊寝台とそれに伴う特殊寝台付属品
◎手すりやスロープ
◎歩行器や歩行補助つえ
◎認知症老人用徘徊感知機器

■特定福祉用具販売

福祉用具の中でも排泄や入浴に特化して貸与に適さない用具を販売すること(特定福祉用具販売を利用可能なのは居宅で生活する要介護認定を受けた人)

◎自動排泄処理装置の部品(変換部分)
◎腰掛用の便座
◎簡易型の浴槽
◎入浴補助用具
◎移動用リフト(つり具部分)

■デブリ介助

デブリードマン実施後の介助に病院では、体圧マットレスを使用したり体圧を分散させるための体位変換を定期的に行え問題ないのですが、在宅介助の場合は、定期的に介助を行うことは難しいです。

褥瘡の予防・改善にはRelafeelのご利用をお勧めします。