介護福祉士の国家試験を受験するためには複数の資格取得ルートがあります。その中でも社会人経験を経てから国家試験の受験資格を得る場合は「実務経験+実務者研修」のルートを選択される方が多いかと思います。
○具体的な実務経験の要件とは?
この実務経験とは、「従業期間が3年(1095日)以上かつ従事日数540日以上」が要件となっています。実務経験は同一の施設や事業所でなくても問題ありませんが、従業期間や日数を合算して計算する必要があります。
○知っておきたい!実務経験見込み者とは?
介護福祉士国家試験の受験申し込みは例年8月~9月頃、試験は翌年の1月末頃実施されます。では、実務経験の要件はいつまでに達しておく必要があるのでしょうか?
実は受験申込み日までに規定の従業期間・日数に達していなくても、受験年度の3月31日までに達する見込みの場合には「実務経験見込み者」として受験することが可能です。
従業期間の計算や不足している従事期間の確認はこちら。
また、実務経験は「介護等の業務」に従事することが要件となっていますが、生活相談員などの相談業務はこの介護等の業務に該当しません。どの施設や事業所、従事する業務が介護等の業務に該当するのか事前に確認をしておきましょう。
実務経験の範囲や注意点の確認はこちら。
○いつまでに実務者研修を修了しておけばいいの?
実務者研修は受験日前年の12月末までに修了すれば介護福祉士国家試験を受験することができます。
受験申し込み(例年8月~9月頃)の際には「実務者研修修了証明書」または「実務者研修修了見込証明書」を添えて受験申し込みをする必要があります。(実技試験が免除となります)
受験申し込みまでに修了証明書が手元にあれば問題ありませんが、申し込みの時点で修了していない場合には「実務者研修修了見込証明書」を研修実施スクールより交付してもらう必要があります。
実務者研修修了見込みで申し込みをした場合でも後日に実務者研修修了証明書を提出しなければなりません。こちらも提出期限が決まっているため注意が必要です。(第30回は平成30年2月2日の消印まで有効)
実務者研修修了証明書を提出することができなかった場合には国家試験が無効となるため必ず交付してもらい、試験センターへ提出しておきましょう。
また、実務者研修修了証明書や実務者研修修了見込証明書は原本提出のため、大切に保管しておきましょう。