ホームヘルパー1・2級の制度が廃止されて新しく創設された介護職員初任者研修。これは超高齢化社会を迎える将来に向けて介護職員の人材確保とともに介護職員の知識・技能向上、キャリアパスの明確化が盛り込まれた研修・資格制度となっています。
介護職員を続けていく、また介護職員を志すにあたってこのような悩みを抱えている方も多いのが現状です。
・一人暮らしができる給料があるのか不安
・結婚して子供を養っていけるのか不安
・経験を重ねるにつれて昇給があるの?
・年をとっても抱え上げなどの身体介助ができるのか不安
・日勤だけがいいけど、夜勤をしないと手当てがつかない
実際に介護職員の離職率は高く、異なる分野の仕事に転職してしまう人も少なくありません。そうなればまた1からのスタートとなるため、給料が下がったり身体的・精神的にも負担が掛かってしまいます。
大切なことは「常にキャリアパスを意識して働くこと」です。どこからスタートして、最終的にはどの段階まで到達するのかというルートと目標設定が必要不可能。
そしてどのようなキャリアパスがあるのかという情報を知っておかなければならないのです。
○キャリアパスのスタート「介護職員初任者研修」
無資格・未経験から介護職員キャリアパスのスタートとなるのが介護職員初任者研修です。最短1カ月程度の研修で、基礎的な知識や技能を学んでいきます。
○介護職員実務者研修
この研修を修了するとサービス提供責任者や一部の医療ケアをすることができます。また、実務経験を経て介護福祉士を受験するためにはする際の必要要件になっています。
介護職員初任者研修を受講していなくても大丈夫ですが、450時間という長期間の研修を受講しなければなりません。
介護職員初任者研修を受講していれば130時間の免除となるので、介護職員初任者研修を修了させて現場で働きながらこの研修を受講するとよいでしょう。
○介護福祉士
介護分野での国家資格となる介護福祉士。実務経験を経て介護福祉士国家試験を受験するためには、対象となる施設(事業)及び職種で3年間勤務すること、介護職員実務者研修を修了しておくことが要件となっています。
介護福祉士を取得していれば資格手当がつく施設も多くありますし、転職においても有利となります。介護分野で長く働くのであれば必ず取得しておくことをおすすめします。
○まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護福祉士を取得した後はサービス提供責任者として事業所の管理をしたり、ケアマネージャーといった介護分野の他職種を目指す方もおられます。
もちろん経験豊富な介護職員として現場で働き続ける方も多くおられます。マネジメントをやりたいのか、現場で働きたいのかに大別してキャリアパスを考えると目標が設定しやすいかもしれませんね。