介護職初任者研修とは?指導要件や教員求人のポイントも

平成25年度よりヘルパー1級、ヘルパー2級といった介護の資格制度が廃止になり、
新たに介護職員初任者研修課程スタートしました。これは以前のホームヘルパー2級に相当しており、その制度改訂に伴って研修カリキュラムが一新されました。


この介護職員初任者研修は都道府県で指定を受けた事業所で実施されています。介護職員初任者研修の指導教員は外部委託する場合もありますが、その事業所に勤務している職員が指導教員をすることがほとんどでしょう。
ただし、介護職員初任者研修の教員をするには資格や経験年数などの要件があるので注意が必要です。研修の日程を組んでも教員が見つからなければ急いで教員を探すか、日程を変更しなければなりません。

○介護職員初任者研修の教員に必要な要件
介護職員初任者研修の教員には以下のような資格や職務、経験年数が必要となります。なお、科目により要件が異なるため、都道府県のホームページなどで確認をしておきましょう。
●介護福祉士
●介護職員基礎研修課程修了者
●実務者研修修了者
●訪問介護員(ヘルパー)養成研修1級課程修了者
●医師
●看護師
●准看護師
●保健師
●精神保健福祉士
●社会福祉士
●介護者専門員
●理学療法士
●作業療法士
●言語聴覚士
●当該社会福祉施設に勤務する職員
(施設長・管理者・主任指導員など)
●介護・福祉系、医療経験の科目を教えている教員
など

○教員に必要な能力
教員はその知識や技術に関しては受講者の質問に対して的確に応答ができる能力があることが条件となっています。
しかし、臨床での経験と実際に講義する内容の方針が異なる場合があるため、シラバスを熟読してから臨床の経験を交えて講義するとよいでしょう。

○書類・事務手続き
介護職員初任者研修開催にあたり「講師履歴書」、「就任承諾書」を提出する必要があります。講義要件に必要な関連資格については認定者または発行者を記載しなければなりません。
また、研修責任者が必ず免許証や修了証を確認した上で資格免許の取得年月日などを記入しましょう。

○求職中の方は介護職員初任者研修の教員を狙うのもおすすめ
介護者福祉士として求職中で、「身体介護は体力的にきついから事務や講師のような仕事をしていきたい」という方もおられることでしょう。このような場合、介護職員初任者研修を開催している事業所であれば教員を狙うのもひとつの手です。
年中、研修をしているわけではありませんが、教員を探している事業所も意外とあるので面接時や転職サイトの担当者に相談してみるのもよいでしょう。