デブリードマンの術後ケア 褥瘡への取り組みと変化
褥瘡を発症する事は、看護や介護が充分に行われていないために起こる「恥」としてとらえられていたことがかつてはありました。 しかし、充分に病院で看護計画を尽くしても、定期的な体位変換やマッサージ、経過観察を行っていても、患者...
褥瘡を発症する事は、看護や介護が充分に行われていないために起こる「恥」としてとらえられていたことがかつてはありました。 しかし、充分に病院で看護計画を尽くしても、定期的な体位変換やマッサージ、経過観察を行っていても、患者...
褥瘡は、その進行具合や創部分の大きさ、深さは一見するだけで判断する事は非常に難しく、個別に随時経過と治療の効果を観察しながら、その時々に合わせて適切にケアを進めていく必要があります。
褥瘡が深刻化しやすい患者は、特に寝たきりの時間が長くなり自分で体位変換をすることが難しい高齢者や、痛みを感じないために褥瘡が発症したことに気付かない麻痺のある人です。
同じ姿勢を取り続けていると、体の一部分が圧迫されてしびれたような感覚になった経験があるでしょう。正座で長時間座っていると足がしびれるのと同じ現象です。
寝たきりで過ごす患者の中には、麻痺などの神経障害が元で自ら動くことが困難な場合と、治療の過程で安静にしておかねばならない状態にある場合があります。
ベッドの上で過ごす時間が圧倒的に長くなる「寝たきり」の状態は、褥瘡が全身あらゆる部位で発症するリスクを常に抱えています。 治療や安静、予後生活を過ごすために必要な姿勢とはいえ、安静のまま動かさない体位の状態はベストではあ...
床ずれは、毎日のケアの積み重ねで未然に予防することができます。予防ケアの方法は一つではなく、寝たきりで過ごす患者の生活をトータルで管理し、経過を細かく見ることが肝心です。
床ずれが起こる主な原因は、寝たきりの姿勢で起こる体の骨突出部位への体圧です。一般的に、骨が出っ張っている箇所は「好発部位」と呼ばれ、褥瘡ケアを行う時に最も注視すべき部分となります。
床ずれを起こしたら、どの診療科で見てもらえばいいか分かりにくいですね。一般的にケガをして外来で訪れるならば、外科ではないかと想像できますが、皮膚疾患なので皮膚科を受診するのが良いようにも感じます。
長らくベッドの上で寝たきりの状態を続けていると、体を自分で動かすことができる患者ですら床ずれを引き起こすことがあります。 治療のために入院し、鎮痛剤や治療点滴を継続していると、痛みやしびれに対して体が正常に反応せずに、圧...