介護経験を生かした日本語教師になるには

日本は世界に類を見ない高齢化社会です。世界からも日本の介護が注目されています。

外国の方も日本の介護現場で働くことが増えていきます。そこで介護の経験がある方が介護経験を生かして日本語教師になるケースが増えてきています。

今回は、介護経験を生かして日本語教師になるための方法、そして、日本語教師として活躍できる場をご紹介します。

目次

1.日本語教師になるには

2.日本語教師として活躍できる場とは

3.まとめ

1.日本語教師になるには

介護経験を生かして日本語教師として働きたいと考えた際に、以下3つの条件のいずれかを求められる場合が多くあります。

一つ目の条件は、420時間日本語教師養成講座を修了することです。受講期間は6~12ヶ月、受講費用は50~80万円ほどと時間と費用が掛かるのがデメリットです。しかし、日本語教師としての知識から教壇実習まで、教師として必要なスキルを一通り学ぶことが可能ですので、一度検討してみるのもよいかもしれません。

二つ目の条件は、日本語教育能力検定試験に合格することです。この試験は、公益財団法人 日本国際教育支援協会が毎年10月に実施しています。受験資格に制限はなく、誰でも受けることができ、チャレンジしやすいといえます。

三つ目の条件は、大学・大学院で日本語専攻し卒業することです。

勿論、以上の条件の指定がない機関もありますので、確認されたほうがよいでしょう。

2.日本語教師として活躍できる場とは

外国人が介護現場で働くケースは増えています。そういった外国人に対して日本語を教えることができる場所が日本語教師として活躍できる場になります。具体的には、以下のような仕事があります。

・介護福祉士候補者の就労前の「介護導入研修」

・介護福祉士養成施設や介護施設や病院での就労・研修時の日本語指導

・オンライン授業を通した介護の日本語や試験対策の個別指導

・介護福祉士を目指し専門学校や大学で学んでいる留学生に対しての指導

・訪日前の海外現地での日本語研修

・訪日後、日本での日本語研修

こうした場所で介護の現場で働いていた経験を生かして日本語を教えることができるのです。

3.まとめ

日本語教師になるには、いくつかの条件をクリアしなければならないケースもあることがわかったのではないでしょうか。今後、人材不足、高齢化に伴い、日本語教師として活躍できる場は広がっていくのではないでしょうか。介護現場で働いた経験を生かして日本人以外にも発信していきたいと考えている方は検討してみてはいかがでしょうか。