デブリードマンとはいったい何?と思う人もいるかもしれません。医学など、日頃からかかわっている方なら、知っているかもしれませんが、一般の普通に暮らしをしていれば、まず聞くことはないでしょう。今回は、その謎の名、デブリードマンに!に関することを、紐解いていきたいと思います。
■デブリードマンとは?
寝たきりをはじめ、障がい者、特に車いすなど身体の一定の部分に感覚がなく、褥瘡(床ずれ)傷などをケアする外科処置のことをいいます。汚染や感染など、骨が見えるぐらいに酷く、悪化した際の対処の処置方法で、デブリーマン(切開=フランス語)という意味です。しかし、このデブリードマンには、3種類の役割があるので、紹介していきたいと思います。
◎外科的デブリードマン!
役割=メスやハサミなどを使い新しい組織を作るため壊死組織を取り除く役目。
◎科学的デブリードマン!
役割=メスやハサミも使いますが、外用剤(ブロメライン軟膏)を使い物体を溶かし壊死組織を液体化にします。
◎保守的デブリードマン!
役割=体内の遺物や壊死組織を特殊な素材で吸収します。
デブリードマンの処置必要となった場合、かなり褥瘡が進行していると考えていいでしょう。
■進行している褥瘡を処置するために!
外科的デブリードマンは、メスやハサミを持ち壊死組織の処置などを行いますが、科学的デブリードマンの処置などは、プロメライン軟膏(タンパク分解酵素)も使います。パイナップルから抽出し、水溶性軟膏基材のマクロゴールを、ミックスさせたものです。身体の壊死組織などを溶かしてくれます。
しかしデメリットなどもあり、乾燥した痂皮には使えません。保守的デブリードマンの処置で、最後に溶かした壊死組織を吸収し、身体の壊死組織の状態を良くします。
■壊死組織ところどころの箇所にはデブリードマン!
治りにくい、治らない場合もあるのが、壊死組織です。大きさや血行の状態でデブリードマンやデブリーマン軟膏などで完治するのにも、相当な時間が必要となります。褥瘡が骨にまで進行している場合は、感染症や傷の状態がかなり良くないので、術後に再発することもあり、手術前など良く考えておくことが大切なのです。
本来ならデブリードマンの処置とならないよう、常日頃からの身体のケアを心がけ、褥瘡に気を配ることが適切です。
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