介護士として働いていく中で、研修などの講師になりたいと考える方もいらっしゃると思います。介護教員には、専任教員と一般教員があります。実務経験や研修などの要件があるのは専任教員です。指導者には様々な要件があるのです。今回は、介護福祉士実務者研修の講師になるための要件をご紹介します。
目次
1.介護福祉士実務者研修の講師になるための要件
2.介護福祉士実務者研修の講師になるための要件である実務者研修教員講習会
3.まとめ
1.介護福祉士実務者研修の講師になるための要件
冒頭でも説明したように、介護福祉士実務者研修を指導する講師になるには専任教員と一般教員で条件が異なります。専任教員になるには、「実務者研修教員講習会」の参加が必須です。一方で、一般教員の条件はありません。「相当の学識経験や実践的な能力を有する」と認められれば講師になることができるのです。
ただし一般教員が「介護過程Ⅲ」を指導するには、既定の条件があります。さらに「医療ケア」を指導できるのは、実務経験を経た看護師等です。「介護過程Ⅲ」は、専任教員の条件を満たさないと指導できないのです。
2.介護福祉士実務者研修の講師になるための要件である実務者研修教員講習会
実務者研修教員講習会とは、介護に関わる内容の他、教育方法について学ぶ講習になります。厚生労働省が指定する講習会です。内容は3科目の講習になっています。
1科目目は、「介護教育方法」です。内容は、教育方法の理論を基礎として、介護福祉教育における具体的な教授・学習内容について理解することです。講習時間は30時間になります。
2科目目は、「介護過程の展開方法」です。内容は、介護実践のためのアセスメント、計画立案、実施、評価について、演習における具体的展開方法を学ぶことです。講習時間は15時間になります。
3科目目は、「実務者研修の目的・評価方法」です。内容は、実務者研修の目的と、研修の構成・評価の在り方を理解し、実務者研修の教育方法を学ぶことです。講習時間は5時間になります。
3.まとめ
今回は、介護福祉士実務者研修の講師になるための要件をご紹介しました。介護福祉士実務者研修の介護過程Ⅲを担当するためには、実務者研修教員講習会を修了することが必須項目であることが理解できたのではないでしょうか。是非この記事を参考に介護福祉士実務者研修の講師を目指してみてはいかがでしょうか。
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