専門学校を卒業し、これから介護士として働いていこうとしている皆さん。新しい環境で戸惑いや不安を持った方がたくさんいることでしょう。
そんな皆さんに向けて、最低限覚えておきたいマナーや介護の知識を紹介していきます。
介護士の新人研修
実際に仕事を始める前に研修が行われます。研修には、職場のスタッフが講師を受け持つ内部研修、そしてプロの講師をお招きして行う研修があります。
まず内部研修を受け、施設内のルールや介護職の知識や心構えなどを身に着けます。
それから、簡単な仕事からスタートし、必要であれば外部研修をうけることもあるようです。未経験で専門学校には通っていない方でも「介護職員初任者研修」を受講し、資格を取得すれば介護士として働くことが出来ます。
いくら介護の技術を学んでいたとしても、利用者1人1人との信頼関係が築けなければ意味がありません。先輩や上司も新人時代には不安な気持ちでいっぱいだったと思います。
焦らずゆっくりと、職場の雰囲気や介護職の世界に馴染んでいきましょう。
新人の介護士が不安に思っていることはどんなこと?
不安は人それぞれ感じ方が異なってきますが、ここでは主な例をあげてみます。
たとえば、ちゃんと仕事ができるか、利用者に不快感を与えてしまわないかという恐れ、利用者との接し方、介助の仕事は一日中体を動かすので体力が持つかどうか、などがあるそうです。
また、介護職には、ナースや上司、利用者、同僚といった様々な関わりがあり、人間関係で悩んでいる新人職員もいるようです。
介護士として働くための5つの注意点とマナー
(1)利用者やその家族からの差し入れや金銭は、絶対に受け取ってはいけません。もし断りにくくて受け取ってしまった場合は、必ず上司や施設長に報告をしましょう。お返しもNGとなっています。
(2)先輩や上司から指示されたことや、教わり学んだことは、すぐにメモを取る癖を付けましょう。忙し過ぎてうっかり忘れてしまった時に、あなたの役に立ちます。
(3)常に施設内の整理整頓を行い、備品が切れそうなのを確認した場合はすぐに補充する様に心がけましょう。
(4)普段から言葉遣いには気を付けましょう。基本的には丁寧語で利用者とコミュニケーションを取りましょう。親しみをこめて利用者をニックネームや呼び捨てしてはいけません。
(5)利用者に不快感を与えない様に、身だしなみにも気を付けましょう。利用者と近い距離で接するため、長い髪の人は1つにまとめ、爪は短く切り、清潔で動きやすい服装にすると良いでしょう。
アクセサリーや凹凸のある髪留め、腕時計などは利用者のケアの時に傷をつけてしまう可能性があるため避けなくてはなりません。
人の第一印象は、介護職として最も重要となる信頼関係やあなたのイメージアップにも繋がります。
介護士としての6つの心構え
(1)疑問点があればすぐに周りの職員に尋ねましょう。介護職は利用者によってケアの仕方が異なってきます。自己判断でミスしてしまい、大きな事故を引き起こしてしまうと大変なことになります。少しでも疑問に思ったことがあれば、遠慮せずに先輩や上司を頼りましょう。
(2)積極的に先輩の業務を観察し、スキルを伸ばしていきましょう。
(3)先ほども述べた様に、介護職はとてもデリケートな仕事なので、同じミスを何度も繰り返さない様に気を付けましょう。
(4)笑顔と挨拶も忘れてはいけません。これはどこの会社でも基本事項ですが、マナーとして心がけたいことです。笑顔は施設に幸せを運び、挨拶をすることで一気に明るい雰囲気になります。
(5)自分が介助する利用者の氏名は覚える様にしましょう。
(6)利用者と積極的にコミュニケーションを取り、利用者の個性を把握することが必要です。
まとめ
現在、少子高齢化となっていて、介護職は安定した職業の1つとなっています。そして、高齢者の増加により介護士が不足している現状もあります。
もし皆さんが介護士として働くことになれば、重要な人材として社会に貢献することが出来るでしょう。新人の時は誰でも不安や悩みを持っていると思いますが、1人で抱え込まないようにしてください。
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