実務者研修は最短2ヶ月程度で取得できる !

実務者研修を取得するには最短でどのくらいの受講期間が必要なのでしょうか?厚生労働省の法改正により、実務者研修の取得が介護福祉士受験に必須となりました。
今回は、実務者研修の最短取得について調べていきましょう。

実務者研修は介護福祉士受験に必須の資格

介護福祉士になるためには、平成28年度より実務経験3年と実務者研修の資格取得が必須となっていて、介護職員初任者研修の資格を持っていたとしても実務者研修の資格は必ず取らないといけません。
実務者研修は介護の基本知識や技術を学ぶための研修で、介護福祉士を目指す方にとって重要な資格で、介護福祉士国家試験の受験資格として必須条件となっています。

実務者研修を最短で取得する為の受講期間や時間

実務者研修を取得するには、無資格の場合は450時間で約6ヶ月の受講や実習で取得が可能です。介護職員初任者研修資格を持っている方なら受講科目や時間が免除されますので、最短で2ヶ月程度の自宅学習と10日間ほどの通学で実務者研修の資格取得ができます。

無資格者の実務者研修

無資格者は実務者研修が最短6ヶ月で取得できます。

〇必要な科目と時間 科目と時間数は次の通りです。

◎人間の尊厳と自立(5時間) 
◎社会の理解ⅠとⅡで(5+30時間) 
◎介護の基本ⅠとⅡで(10+20時間) 
◎コミュニケーション技術(20時間) 
◎生活支援技術ⅠとⅡで(20+30時間) 
◎発達と老化の理解ⅠとⅡで(10+20時間) 
◎認知症の理解ⅠとⅡで(10+20時間)
◎障害の理解ⅠとⅡで(10+20時間) 
◎こころとからだのしくみⅠとⅡで(20+60時間) 
◎介護課程Ⅰ、Ⅱ、Ⅲで(20+25+45時間) 
◎医療的ケア(50時間)

以上、無資格で取得するには全部で405時間の自宅学習と、介護過程Ⅲの45時間と医療的ケア・演習で合計450時間の自宅学習と通学を組み合わせた通信講座です。
自宅学習が完了した後に、通学での介護過程Ⅲが5回程度、医療的ケア・演習が1~2回程度行われ受講取得することで最短での実務者研修修了となります。

有資格者は最短2ヶ月での取得が可能

介護職員実務者研修の受講内容(履修科目)は、既に取得している資格の種類によって履修免除となる科目があり、下記に訪問介護員研修(旧ヘルパー1,2,3級)と介護職員初任者研修の受講(履修)免除科目と時間記載します。

〇旧ヘルパー1級の受講(履修)免除科目と時間
1.人間の尊厳と自立(5時間)
2.社会の理解 I ⇒ (5時間)
3.社会の理解 II ⇒ (30時間)
4.介護の基本 I ⇒ (10時間)
5.介護の基本 II ⇒ (20時間)
6.コミュニケーション技術 ⇒ (20時間) 7.生活支援技術 I ⇒ (20時間)
8.生活支援技術 II ⇒ (30時間)
9.介護過程 I ⇒ (20時間)
10.介護過程 II ⇒ (25時間)
11.発達と老化の理解 I ⇒ (10時間)
12.発達と老化の理解 II ⇒ (20時間)
13.認知症の理解 I ⇒ (10時間)
14.認知症の理解 II ⇒ (20時間)
15.障害の理解 I ⇒ (10時間)
16.障害の理解 II ⇒ (20時間)
17.こころとからだのしくみⅠ ⇒ (20時間)
18.こころとからだのしくみⅡ ⇒ (60時間)
合計 ⇒ (355時間)

〇旧ヘルパー2級の受講(履修)免除科目と時間
1.人間の尊厳と自立 ⇒ (5時間)
2.社会の理解 I ⇒ (5時間)
3.介護の基本 I ⇒ (10時間)
4.介護の基本 II ⇒ (20時間)
5.生活支援技術 I ⇒ (20時間)
6.生活支援技術 II ⇒ (30時間)
7.介護過程 I ⇒ (20時間)
8.こころとからだのしくみⅠ(20時間)
合計 ⇒ (130時間)

〇旧ヘルパー3級の受講(履修)免除科目と時間
1.人間の尊厳と自立 ⇒ (5時間)
2.社会の理解 I ⇒ (5時間)
3.生活支援技術 I ⇒ (20時間)
合計 ⇒ (30時間)

〇介護職員初任者研修の受講(履修)免除科目と時間
1.職務の理解 ⇒ (6時間)
2.介護における尊厳の保持・自立支援 ⇒ (9時間)
3.介護の基本 ⇒ (6時間)
4.介護・福祉サービスの理解と医療の連携 ⇒ (9時間)
5.介護におけるコミュニケーション技術 ⇒ (6時間)
6.老化の理解 ⇒ (6時間)
7.認知症の理解 ⇒ (6時間)
8.障害の理解 ⇒ (3時間)
9.こころとからだのしくみと生活支援 ⇒ (75時間)
10.講義の振り返り ⇒ (4時間)
合計 ⇒ (130時間)

資格保有者は受講履修による科目や時間の免除によって、期間短縮できるため最短2ヶ月の通信学習と通学7~10日ほどの併用で実務者研修修了が可能になります。

まとめ

実務者研修を取得する為に通信と通学併用により、無資格者は最短6ヶ月で科目や450時間有資格者は履修科目短縮や免除により最短2ヶ月で介護福祉士実務者研修を修了して短期期間で取得できます。