実務者研修を取得すると就職面でも有利!?

介護職の現場で実務経験が3年以上ある場合には、実務者研修を取得する事によって、介護福祉士になる為の国家試験の受験資格を得る事ができます。
また就職する上でも、初任者研修と比べても知識の豊富さと実務実績などがあります。就職の条件として、どのような効果があるのか紹介しましょう。

実務者研修とは、どのような資格なのか

ホームヘルパーの制度があった時代には、ホームヘルパー1級資格に相当しました。介護職で働く上でも、初任者研修の上位資格として認定されています。
450時間にも及ぶ専門的な介護や医療の知識を学んで、さらに3年以上の実務経験をこなしている事で資格を得ているので、実務的にも信頼できる存在として、介護関連の求人においても貴重な存在になる事でしょう。
その理由としては、医療行為としての「たんの吸引」や「経管栄養」を行う事が、条件付きではありますが認可されているので、介護福祉士により近い存在として知識や技術の上では、介護の現場で求められる資格でもあるのです。

また、介護福祉士の受験資格を備えているので、さらなるキャリアップが期待されるので、介護関連の就職にも必要とされる資格でもあります。

就職におけるメリット

実務者研修の資格は、初任者研修と介護福祉士の中間にあたりますが、介護福祉士の受験資格を備えており、国家資格の有無によって大きな違いはあるものの、就職する上での「基本給」にも優遇される材料になるのです。
実際に求人募集から見る給与や日給などを参考にする事ができます。時給による比較が勤務形態によって異なるので、関東地区での正社員給与とパート・アルバイトの日給を提示しました。
実務者研修の場合は、初任者研修よりも基本給アップが見込めます。


1.正社員の給与 初任者研修以上=22万~25万円以上、介護福祉士=25万~28万円以上

2.時給比較 初任者研修=1100円以上、実務者研修=1200円以上、介護福祉士=1300円以上

3.日給によるパート・アルバイト 実務者研修=14000円~17000円以上

※地域によって給与形態の格差があるので注意しましょう。国の調査による平均値はさらに上を示しています。
実務者研修の記載がないのは、国家試験に備える人が多いと見て、あえて記載していません。

具体的な就職先とは

介護関連の施設など実務者研修の資格がある事で就職先の範囲が広くなります。また、「サービス提供責任者」として勤める事が可能なので、訪問介護事業所では介護職員の管理を行ったり、訪問介護計画書の作成をしたりと、仕事の幅が広がります。

〇デイサービス 
〇小規模多機能型施設  
〇グループホーム 
〇障がい者施設
〇特別養護老人ホーム  
〇老人保健施設  
〇訪問介護サービス事業所 などなど

まとめ

実務者研修の資格は、キャリアップにもつながるので、就職先には有利な資格となります。基本給においても資格がプラスに働く場合が期待できるので、就職先には困らないでしょう。
就職しながらでも、国家試験に備える事は可能なので、キャリアアップで介護の現場に役立てましょう。