褥瘡になる状態は、下肢に問題を抱える障がい者(脊髄損傷)の方や、糖尿病・うっ血性心不全・骨盤骨折・脳血管疾患を患っている疾患持ちの方、寝たきりの高齢者などに発生する可能性が多くあります。
今回は、重症度別のステージで発生する状態と原因、予防などを調べていきます。
褥瘡のステージ段階
【ステージ1】原因:圧迫した状態で皮膚に発赤が見られ消えずに皮内で血が見られる
1段階予防
圧迫している箇所の緩和を、2時間から4時間を目安に体位変換やプッシュアップなどで取り除く事で、安静にしていれば1~2習慣程度で治癒する可能性もでてきます。移乗などを頻繁に行う場合は擦らないよう気を付ける事が必要になり時には、ガーゼやドレッシング材(外用薬無し)を貼る必要もでてきます。
【ステージ2】原因:発赤に摩擦力が働いて、表皮が剥離した真皮創が露出し水疱などが見て取れる傾向にある状態。
2段階予防
水疱などが破れないよう圧迫を避け、発赤同様薄いガーゼやドレッシング材(外用薬無し)を貼り処置します。水疱が破れてしまったら、ドレッシング材(外用薬入り)などを貼り処置します。圧の緩和と1~2週間あたりまでドレッシング材を貼れば、早ければ2週間程度で治癒する可能性がでてきます。
【ステージ3】原因:皮下組織に壊死組織が発生しているのが見て取れる状態。
3段階予防
この時点からは皮下組織に硬い壊死組織(エスカー)と、水分を含んだ軟らかい黄色調のスラフなどが現れ始めます。この段階からは、個人での処置より担当医などの医師による処置が必要になります。
硬いエスカーなどは、デブリードマン(切開)外科的治療などを行っていくとともに他の組織に影響がでないようにしなければいけません。スラフの場合は傷の洗浄化になります。
ここからは熱発や感染の疑いもありますので、早めに医師に相談処置を検討してもらう事が重要です。
【ステージ4】原因:壊死組織が筋膜から筋肉・腱・骨まで進行し、感染症を患う可能性がでてくる状態。
4段階予防
ステージ4からは、在宅での治癒はかなり難しく入院の可能性もでてきます。デブリードマンで治療している場合、感染していればその後の外科的治療や手術(皮膚移植)などが行えず、しっかり抗生物質と点滴などを投与し、感染をなくしてからしか始められません。
治癒までにも、半年かかる場合もでてきますので忍耐も必要になってきます。
まとめ
発生原因の最初の段階で、上手く緩和をして安静にすれば褥瘡は問題なくなります。ですが進行が進めばかなり危なくなり、感染症までいけば死に至る場合もあります。
日々のケアが非常に重要になります。
また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、血行促進マッサージ機器Relafeelの併用も検討する事をお勧めします。