褥瘡とはどのようなものなのでしょうか。健康な方・健常者など座位の体制やベッドに横になっている場合、圧迫されている部位がある状態は身体を動かす事により、圧を逃がし疼痛などの緩和を促します。
しかし、寝たきりの高齢者や障がい者(脊髄損傷)者の方などはその動作がなく、永続的に圧迫がされている状態になり、その事態でその部位の血流が悪くなり酷い状況が褥瘡という傷になります。
今回は、褥瘡の初期の段階から壊死組織ができるまでを調べていきたいと思います。
初期の段階発赤
座位の体制だろうと横になって寝ている状態でも、永続的に圧迫を続けているとその部位に赤みが生じます。
できやすい部位は様々ですが、骨が突起している皮膚が薄い箇所に発生が多く、特に腰回りに多く褥瘡ができやすい傾向があります。
赤みを見つけた時点で、何かしらの対策を施さなければ一気に状況は酷くなります。一番の解決策は圧迫をさける事で、座位の場合などは腰を浮かせられるならプッシュアップなどを定期的に行い、寝ている場合は体位変換や身体を傾けて緩和を行います。
発赤からの傷
上記の状態で緩和を行っていても、何かしらの原因で傷になればそれは完全に褥瘡です。発赤から水ぶくれになりやぶれると傷になっています。
緩和だけでは、治癒はなかなか完治せず処置が必要になります。
ガーゼやドレッシング材などを使い傷のカバーをし、その部位に圧迫をさけるようにすればよくなっていきますが、場合によってはさらに酷くなる可能性もあります。
傷からの壊死組織
本来なら寝たきりの高齢者などは介護する方がいて、身体のチェックなどを行っている場合もありますが、そうでない方はなかなか褥瘡を意識して見る事はないかもしれません。
その場合、褥瘡と気づいたときには発赤を通り越して傷になって、浸出液など熱発がでたなどの症状が出てから気づきます。
この場合は、すでに手遅れであることが多く入院する可能性もあり、外側から傷が小さくても中が大きく(ポケット)なっている場合が多々あります。
ポケットの場合は、回りに壊死組織がでてきて黒ずんでいる状態になっていて自身でどうこうできる事はないのです。
傷を良くするために、壊死組織をデブリードマン(切開)で医師に処置してもらい新しい肉芽を形成させるため頻繁に切開を行う事になります。
壊死組織をすべて取り払わないと肉芽は盛り上がらないため、深達度が埋まらず皮膚移植などの手術が行えなくなります。
まとめ
壊死組織の症状があらわれているのなら、多くは酷い状態ですので日頃から継続的な圧迫をさけ、プッシュアップや体位変換などを定期的に行い褥瘡ができにくいよう対策を行う事が必要になります。
また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討する事をお勧めします。