褥瘡の始まりは発赤から始まります。初期の症状になり黒ずみになるということは、さらに悪化が進み、酷い状態になっていて1人ではその傷を対処できなくなり、入院してしまう可能性もでてきます。今回は、黒ずみとは何かと、さらに対象法などはどうすればいいかを考察していきます。
■そもそも黒ずみとは?
言葉の意味を聞いたら、黒ずみとは皮膚のシミや黒く変色していると考えますが、褥瘡の黒ずみとは少しちがいます。褥瘡の始まりは、発赤から始まります。この状態は、寝ている状態や座っていて持続的に圧が体にかかり、骨が突起している部分に力が加わることで、その部位の血流が悪くなる症状がでてきます。その状態をさらに悪化させることで、傷になり傷の周りが変色します。それが黒ずみです。これは壊死組織ともいいます。
■壊死組織とは?
発赤をさらに悪くしてしまい、傷の周りが黒く変色している状態になります。皮膚が死んでいる状態になり、褥瘡はかなり深刻になっている状況です。深さにもよりますが壊死組織を除去(デブリードマン)して、綺麗な肉芽ができるまで、削っていかなければいけません。
■デブリードマン(切開)
壊死組織を削っていく、外科処置になります。黒ずみを完全に綺麗な肉芽が出てくるまで削らないと、皮膚手術などの移植などで傷をふさぐ手術ができません。また切っていくことで傷口は大きくなる事があります。また、ポケット(穴)などもある可能性があり、ある程度の肉芽の形成がなければ、手術など次への段階にはいけません。
■壊死組織対処法
発赤の段階で自身での治癒も行えますが、上記の黒ずみ(壊死組織)やデブリードマンの処置をしている段階では入院レベルの状態です。自身での処置では手に負えません。そうなっていくと、しっかり医師や病院での処置が必須になってきます。自身でできることは安静にすることになります。
■まとめ
褥瘡は早期発見する事が重要となってきます。発赤の状態までなら、しっかり体位変換しプッシュアップなど圧などを軽減していく事で、早く治癒できる可能性があります。しかし傷になってしまえば、治癒するまでにはかなりの時間がかかってしまう事になります。
圧を軽減するだけじゃなく、ドレッシング材やガーゼなど処置の部分でもこまめな配慮が必要になります。入院になると、ストレスや金銭面的にも大打撃になります。こまめに観察し褥瘡になったら、担当医師にすぐ相談することが望ましいです。また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。