【床ずれ】体位変換の時間帯って?

床ずれができると、圧迫をさけるため(悪化をふせぐため)数時間おきの体位変換が必要になります。本来であれば、体位変換は2時間~3時間おきに必要なのですが、「病院」「在宅」「施設」の状況や、床ずれの圧迫をケアするもの(使用するもの)によって、体位変換の時間帯は変化します。今回は、床ずれの体位変換の時間帯についてまとめましたのでみていきましょう。

■病院での体位変換の時間帯

病院に入院すると、主治医の指示によりその病棟の担当看護師が、基本的に2時間~3時間おきに体位変換を行いにきます。

ただし、粘弾性フォームマットレス等を使用する場合において、体位変換の間隔は「4時間を超えない範囲で行ってもいい」としています。

看護師は「床ずれのリスクを見極めるために」分析、評価を行い「患者さんに合う体位変換の時間間隔」を導き出しますので、安心できます。

■在宅での体位変換の時間帯

在宅での体位変換は、看護師などが体位変換を行うことはしないため、病院や施設よりも危険性(床ずれが悪化)が高くなる可能性があります。

自分で動けるのであれば、体位変換をするために目覚まし時計(時間をセット)などで、2~3時間おきに体位変換をできるようにしましょう。

ただし、在宅の場合でもマットレスの使用で「体位変換の時間帯」に違いがでてきます。

マットレスは、床ずれを緩和するために作られているため、体位変換の時間を短く(2~3時間)設定しなくても良く、「4時間以内の間隔」となりますので、介護者の負担を軽減する方法としておすすめです。

寝返りは必要なため、自身や介護の方がしっかりと、タイマーなどで時間帯を設定し、体位変換することが望ましいです。

■施設での体位変換の時間帯

施設では、介護士の方が床ずれについて適切なケア・定期的な体位変換を注意し行います。こちらも2時間~3時間の間隔が基本になりますが、マットレスの使用で4時間以内の間隔で体位変換を行うこともあります。

施設の場合、医師が勤務している場所も多くあるため、医師と相談しながら体位変換をする時間帯を決めるのが望ましいです。また、クッションなどを使い時間ごとに、工夫するのもおすすめです。

■まとめ

一か所に負担が長く集中すると、床ずれができる可能性が高くなります。そのため例えば、床ずれが臀部側にできた場合など「右側」「左側」「うつ伏せ」の3か所の部分で体位変換の時間帯を考えていくことがいいでしょう。大きな病院などでは、日々床ずれについて研究している組織(チーム)もあるので、そのような専門的な病院で「体位変換の時間帯」を相談することもいいです。

床ずれケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをおすすめします。