超高齢化の現在の日本において、介護福祉士のお仕事はとても需要です。介護サービスの種類には、自宅で利用する在宅サービスと施設サービスがあります。今回は、介護の現場で働く男女の比率について考察してみましょう。
■介護業界全体の男女比率とは?
下記に介護業界の男女比について調べてみましたので紹介しましょう。
◎介護職員の男女の比率 男性25% 女性73%
これは、平成29年に公益財団法人介護労働安定センターの調べですが、無回答もあります。この介護業界の男女比率からもわかるように、ほとんどの職種で女性職員が大多数を占めているのがおわかりでしょう。
■介護事業所に勤める職種の仕事の内容と男女比
◎訪問介護員
高齢者の自宅に訪問して、身体介護サービスや家事援助サービスをおこないます。身体介護とは食事介助・入浴介助・排泄介助などです。家事援助とは、調理・洗濯・掃除などのサービスです。
・訪問介護員の男女比 男性13% 女性84%
◎サービス提供責任者
介護ステーションにて「訪問介護計画書」の作成や訪問介護員の業務の調整や指導や教育
また、訪問介護員と利用者の調整・ケアマネジャーなどとの連携をおこいます。
・サービス提供責任者 男性15% 女性82%
◎施設介護職員
施設にて食事介助・排泄介助・入浴介助・歩行介助・移乗、移動介助などの生活全般の介助や支援をおこないます。
・施設介護職員の男女比率 男性25% 女性73%
◎生活相談員
デイサービス・デイケア・施設介護において入所の手続きや利用者の相談を受けて援助などをおこないます。
・生活相談員の男女比率 男性38% 女性60%
◎介護支援専門員(ケアマネ)
要支援や要介護認定を受けた方が介護サービスを利用する際に、アセスメントをしてケアプランサービス計画書の作成をしたり、介護事業所との連携・調整をおこない定期的にモニタリングを実施し評価をおこないます。また、介護保険サービス利用した際の介護給付の管理もおこないます。
・介護支援専門員の男女比率 男性22% 女性75%
■まとめ
これまで介護業界の男女比をみてきましたが、全体的にみて4:1と圧倒的に女性が多く、施設介護や在宅介護サービスに従事する介護職員についても、介護業界全体に占める男女の比では女性が多い事が分かります。
特に訪問介護に関しては、約9割が女性です。これは、主に家庭で行われる家事を援助する「生活援助」が含まれているのが要因と推測されます。
しかし、介護現場で男性職員に適した役割も多いと思います。例えば入浴介助や排泄介助などで同性介助を望む利用者もいるため男性の介護職員も増えてくることが期待されています。