保健師と栄養士の違いって知ってる!?

介護や医療にかかわる仕事をしていると、比較的同じような分野で仕事をしているようで、異なる役割を持った職種が多々あります。
その中でも保健師と栄養士は一般的な人から見た場合、その役割の境界があいまいに感じることがあるようです。そこで今回は保健師と栄養士の受け持つ役割の違いについて見ていきましょう。

■保健師とは

保健師は人々が病気になるのを予防し、出来る限り心身ともに健康な状態で生活できるように手助けをする仕事です。
保健師は健康状態を保たせるというよりは、健康な状態を増進することが役目となっています。また保健師が対象にしていく相手が、乳児から高齢者までと幅広い世代の人々となっています。
世代により健康状態の傾向も変わってくるのでそれに合わせ健康な心身増進のアドバイスを行っていくのです。

体の面では健康のために運動について詳しく教え、勧めていく。精神的な面でのサポートも担っているため、児童虐待、DVの被害者に対しメンタルヘルスをしていくなどの仕事があります。
その為、医学や健康にまつわる幅広い知識が必要とされています。

■栄養士とは

栄養士は主に小・中学校、医療施設、老人福祉施設、病院、介護保険施設、児童福祉施設、保育園、行政機関、企業、給食会社などの、給食や食事を提供する場所で活躍する仕事です。

乳幼児期から高齢期までのあらゆるライフステージで、個人的に集団的に食事や栄養についてのアドバイスをしたり、特定給食施設などで献立を立てる作業を提供します。
また栄養状態の管理を行うことで、健康を食と栄養の管理という視点からサポートしていきます。

■保健師と栄養士の違いとは

では保健師と栄養士の違いはどのようになっているのでしょうか。保健師と栄養士は似たような職でありますが、保健師は市町村センター、児童家庭課、高齢者福祉課、国保年金課などにいて住民の身近な保健、福祉、サービスを 担っています。そして、健康的なこと全体をカバーしていく職として見られます。

そして、栄養士は大まかにいえば食専門の健康的なことを担っています。働き場は学校給食センター、病院、社会福祉施設、介護施設、社員食堂、飲食店、スポーツ関連施設、食品メーカー、自治体などになります。

このような専門的な食の場で、献立などを考え栄養面をしっかりと管理し、給食等では子供たちの好き嫌いを出来るだけ減らすように、献立や食事の味付けなども考えていかなければいけません。

■まとめ

このように保健師と栄養士、似たような資格の職で意外に違う仕事。これで保健師と栄養士のことがしっかりと理解できたと思います。